FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 関連ファイル | 関連項目 | 歴史
VACATION(1)                                                        VACATION(1)



名称
       vacation - 電子メールの自動応答システム

書式
       vacation  [-a alias] [-C cffile] [-d] [-f database] [-i] [-I] [-j] [-l]
       [-m message] [-R returnaddr] [-r interval] [-s address] [-t time]  [-U]
       [-x] [-z] login

解説
       vacation は、利用者が現在利用者へのメールを読んでいないことを送信側に知
       らせるために、デフォルトで、メッセージ ~/.vacation.msg を返します。メッ
       セージは、応答間隔ごとに 1 度のみ各送信側に送られます (下記の -r を参
       照)。使用目的は、.forward ファイルにあります。例えば、利用者の .forward
       ファイルは、次のようにします:

              \eric, "|/usr/bin/vacation -a allman eric"

       これによって、(利用者のログイン名が eric であったことを仮定して) 利用者
       にメッセージを送り、``eric'' または ``allman'' に対して何らかのメッセー
       ジを応答します

       使用可能オプションは、次の通りです:

       -a alias
              ユーザのログイン名に対して受信されたものと同じ方法で alias に対
              してメッセージを処理します。

       -C cfpath
              sendmail 設定ファイルのパス名を指定します。このオプションは、-U
              が指定されるなら、無視されます。このオプションは、ほとんどのシス
              テムで /etc/mail/sendmail.cf にに置かれた標準の sendmail 設定
              ファイルをデフォルトとします。

       -d     syslog の代わりにエラー/デバッグのメッセージを標準エラーに送りま
              す。そうでなければ、間違った引数、または存在しない loginvacation を呼び出すような、致命的エラーとなり、syslog(8) を使用
              してシステムログファイルにログ記録されます。これは、利用者の
              .forward ファイルでなく、コマンド行でのみ使用されるべきです。

       -f filename
              ~/.vacation.db または ~/.vacation.{dir,pag} の代わりにデータベー
              スの名前として filename を使用します。filename が、/ で始まらな
              いなら、それは、~ に相対的です。

       -i     vacation データベースファイルを初期化します。利用者の .forward
              ファイルを修正する前に、それは、使用されるべきです。これは、利用
              者の .forward ファイルでなく、コマンド行でのみ使用されるべきで
              す。

       -I     (後方互換性のために) -i と同じです。これは、利用者の .forward
              ファイルでなく、コマンド行でのみ使用されるべきです。

       -j     ログインがメッセージのための受信者としてリストされるかどうかにか
              かわらず、メッセージに応答します。利用者が結果を確信していないな
              ら、このフラグを使用しないでください。例えば、これによって、は、
              リストから利用者を削除するかもしれない結果となるメーリングリスト
              のメッセージに応答します。

       -l     そのアドレスへの最後の自動応答のアドレスと関連する時間を含んで、
              vacation データベースファイルの内容をリストします。これは、利用
              者の .forward ファイルでなく、コマンド行でのみ使用されるべきで
              す。

       -m filename
              ~/.vacation.msg の代わりに送信されるメッセージを含んでいるファイ
              ルの名前とし filename を使用します。filename が、/ で始まらない
              なら、それは、~ に相対的です。

       -R returnaddr
              応答のエンベロープ (封筒) の送信側アドレスを設定します。

       -r interval
              応答の間隔を interval 日に設定します。デフォルトは、1 週間です。
              ``0'' または ``infinite'' (無限) (実際、あらゆる非数値の文字) の
              間隔は、決して複数の応答を送信しません。vacation データベースが
              初期化されるときのみ、-r オプションは、使用されるべきです (上記
              の -i を参照)。

       -s address
              vacation メッセージのための受信者として From 行の着信メッセージ
              の送信者アドレスの代わりに address を使用します。

       -t time
              Sun の vacation プログラムとの互換性のためだけで利用可能で、無視
              されます。

       -U     パスワードファイルの login を検索することを試みません。-f と -m
              オプションは、これらのオプションのためのデフォルトの設定のための
              ホームディレクトリがないので、データベースとメッセージファイルを
              指定するために使用されなければなりません。

       -x     stdin (標準入力) から除外リストを読み込みます (1 行ごとに 1 つの
              アドレス)。この除外リストのアドレスから来るメールは、vacation で
              応答しません。除外リストの要素として ``@domain'' を指定すること
              によってドメイン全体を除外することが可能です。これは、利用者の
              .forward ファイルでなく、コマンド行でのみ使用されるべきです。

       -z     vacation メッセージの送信者をユーザの代わりに ``<>'' に設定しま
              す。vacation メッセージは、空の逆方向のパスがある標準化過程の
              RFC によって必要ではないので、これは、たぶん、RFC に違反します。

       vacation は、送信者を決定するために、UNIX の ``From'' 行に対して標準入
       力から最初の行を読み込みます。sendmail(8) は、この ``From'' 行を自動的
       に含めます。

       login (または、-a オプションを使用して供給される alias ) が、メールの
       ``To:'' または ``Cc:'' ヘッダの一部でないなら、メッセージは、送信されま
       せん。``???-REQUEST'', ``???-RELAY'', ``???-OWNER'', ``OWNER-???'',
       ``Postmaster'', ``UUCP'', ``MAILER'' または ``MAILER-DAEMON'' からの
       メッセージは、応答されず (これらの文字列が大文字と小文字を区別しませ
       ん)、``Precedence: bulk'' または ``Precedence: junk'' 行が、メールヘッ
       ダに含められているなら、送信される通知ではありません。メッセージを利用
       者に送信した人々は、利用者のホームディレクトリのファイル .vacation.db
       または .vacation.{dir,pag}db(3) または dbm(3) データベースとしてメ
       ンテナンスされます。

       vacation は、各送信者に送り返されるメッセージを含んでいる、利用者のホー
       ムディレクトリのファイル .vacation.msg を期待しています。それは、(ヘッ
       ダを含んでいる) 完全なメッセージであるべきです。例えば、それは、次を含
       んでいます:

              From: eric@CS.Berkeley.EDU (Eric Allman)
              Subject: I am on vacation
              Delivered-By-The-Graces-Of: The Vacation program
              Precedence: bulk

              I am on vacation until July 22.  If you have something urgent,
              please contact Keith Bostic <bostic@CS.Berkeley.EDU>.
              --eric
              (日本語訳) 私は、7 月 22 日まで休暇中です。なにか緊急のことが
              ありましたなら、Keith Bostic <bostic@CS.Berkeley.EDU> にご連絡
              ください。
              --eric

関連ファイル
       ~/.vacation.db    db(3) のためのデフォルトのデータベースファイル

       ~/.vacation.{dir,pag}
                         dbm(3) のためのデフォルトのデータベースファイル

       ~/.vacation.msg   送信するデフォルトのメッセージ

関連項目
       sendmail(8), syslogd(8)

歴史
       vacation コマンドは、4.3BSD で登場しました。



                         $Date: 2013-11-22 20:52:02 $              VACATION(1)

Table of Contents

FreeBSD マニュアル検索