FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 関連項目 | 作者
UTOPIA(4)          FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル          UTOPIA(4)

名称
     utopia -- ATM PHY チップのためのドライバモジュール

書式
     このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル
     設定ファイルに置きます:

           device utopia

     もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため
     には、次の行を loader.conf(5) に置きます:

           utopia_load="YES"

解説
     このモジュールは一様な機能性を提供するために PMC-Sierra S/Uni と
     IDT77105/IDT77155 チップを使用するカード用のすべての ATM ドライバによって
     使用されます。モジュールは、割り込みまたはポーリングモードのいずれかモニ
     タする状態、メディアオプション操作、およびチップレジスタをアクセスするア
     プリケーションを実装しています。

     ドライバは hw.atm.<iface>. ツリーの下でアクセス可能ないくつかの sysctls
     を実装しています。ここで、iface は ATM インタフェースの名前です:

     phy_regs
             この sysctl を読むとき、レジスタ 0 で始まるすべてのアクセス可能な
             チップレジスタを含んで 8 ビット符号なし整数の配列が返されます。
             sysctl に 3 つの 8 ビット符号なし整数を書き込むことによって、レジ
             スタに書くことができます: レジスタ番号、新しい値、とビットマスク
             です。値のビット値をマスクしている対応するビットのレジスタ中のす
             べてのビットを変更します。すべてのレジスタが書き込み可能でないこ
             とに注意してください。

     phy_loopback
             いくつかのループバックモードの 1 つにインタフェースを入れるのを許
             します。すべてのモードとすべてモードの組み合わせがすべてのチップ
             でサポートされているわけではありません。可能なモードは次の通りで
             す:

             UTP_LOOP_NONE (0x00)
                     ループバックがない、通常の操作。

             UTP_LOOP_TIME (0x01)
                     タイミングソースループバックです。これが設定されるとき、
                     送信機のクロックは受信機のクロックから生じます。

             UTP_LOOP_DIAG (0x02)
                     診断ループバックです。このモードで、受信機の入力は送信機
                     の出力に接続されます。受信機は送られるすべてを取り戻しま
                     す。送信機は普通に動作します。

             UTP_LOOP_LINE (0x04)
                     シリアルラインループバックです。これはライン受信機をライ
                     ン送信機に接続します。チップはそれが受信するすべてのセル
                     の後部に送信します。(訳注: 意味不明) 受信機は普通に動作し
                     ます。

             UTP_LOOP_PARAL (0x08)
                     パラレル診断ループバックです。これはパラレル/シリアルコン
                     バータの間の受信機にすべての送信されたセルをフィードバッ
                     クします。送信機は普通に動作します。

             UTP_LOOP_TWIST (0x10)
                     ツイストペア診断ループバックです。高速の受信データを高速
                     の送信データに接続します。すべての受信データが返送されま
                     す。受信機は普通に動作します。

             UTP_LOOP_PATH (0x20)
                     診断パスループバックです。これは単にパスオーバヘッドプロ
                     セッサとバイト mux の間の受信機入力を送信機出力に接続しま
                     す。送信機は普通に動作します。

     phy_type
             これは phy チップの検出されたタイプです。現在、次のチップがサポー
             トされています:

             UTP_TYPE_UNKNOWN (0)
                     モジュールは PHY チップのタイプを決定することができません
                     でした。

             UTP_TYPE_SUNI_LITE (1)
                     PMC-5346 (S/Uni-Lite)

             UTP_TYPE_SUNI_ULTRA (2)
                     PMC-5350 (S/Uni-Ultra)

             UTP_TYPE_SUNI_622 (3)
                     PMC-5355 (S/Uni-622)

             UTP_TYPE_IDT77105 (4)
                     IDT77105 (25.6MBit UTP インタフェース)

             UTP_TYPE_IDT77155 (5)
                     IDT77155 (155MBit インタフェース)

     phy_name
             これは PHY チップのタイプを説明する文字列です。

     phy_stats
             物理的ないくつかの ATM レイヤ (層) の統計値です。これらは通常チッ
             プによって提供された統計値です。データは次の構造体で返されます:

             struct utopia_stats1 {
                     uint32_t version;       /* この構造体のバージョン */
                     uint32_t fill;
                     uint64_t rx_sbip;       /* 受信セクション BIP エラー */
                     uint64_t rx_lbip;       /* 受信回線 BIP エラー */
                     uint64_t rx_lfebe;      /* 受信回線遠端ブロックエラー */
                     uint64_t rx_pbip;       /* 受信パス BIP エラー */
                     uint64_t rx_pfebe;      /* 受信パス遠端ブロックエラー */
                     uint64_t rx_cells;      /* 受信されたセル */
                     uint64_t rx_corr;       /* 修正可能セルエラー */
                     uint64_t rx_uncorr;     /* 修正不可能セルエラー */
                     uint64_t rx_symerr;     /* シンボルエラー */
                     uint64_t tx_cells;      /* 送信されたセル */
             };

             現在のバージョンは 1 です。統計値はチップから 1 秒に一度更新され
             ます。カウンタがオーバフローすれば、0 に折り返します。すべてのカ
             ウンタがすべての PHY チップで重要ではないことに注意してください。
             統計値は、任意の新しい値 (値は無視されます) を書き込むことによっ
             てクリアされます。

     utopia モジュールはまた ifmedia システムとインタフェースをとります。モ
     ジュールは、キャリヤの現在の状態を報告し、キャリヤ状態が変化するとき、警
     告メッセージを発行します。物理的なメディア自体は変更できませんが、いくつ
     かのメディアオプションは変更できます:

     SDH     PHY が Sonet/SDH チップであるなら、このフラグはインタフェースを
             SDH モードに切り換えます。このオプションが設定されていないなら
             (デフォルト)、インタフェースは Sonet モードになります。

     noscramb
             PHY が Sonet/SDH チップであるなら、スクランブルは無効にします。こ
             れはデバッグ目的に役に立つかもしれません。

     unassigned
             送信する他のセルがないとき、通常、インタフェースはアイドル状態の
             セルを表示します。これはデフォルトのセルタイプを割り当てられな
             かったセルに変更します。これが公共ネットワークでインタワーキング
             に必要であるかもしれません。

関連項目
     en(4), fatm(4), hatm(4), patm(4), utopia(9)

作者
     Harti Brandt <harti@FreeBSD.org>

FreeBSD 11.4                   November 22, 2006                  FreeBSD 11.4

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