日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
Table of Contents
SEMCTL(2) FreeBSD システムコールマニュアル SEMCTL(2)
名称
semctl -- セマフォの集合に関する操作を制御する
ライブラリ
標準 C ライブラリ (libc, -lc)
書式
#include <sys/types.h>
#include <sys/ipc.h>
#include <sys/sem.h>
int
semctl(int semid, int semnum, int cmd, ...);
解説
semctl() システムコールは、semid によって示されたセマフォの集合で、cmd に
よって示された操作を実行します。4 番目の引数、union semun arg は、cmd の
特定の値を必要とします。arg 引数を使用するコマンドについて、union semun
は、次のように定義されます:
union semun {
int val; /* SETVAL のための値 */
struct semid_ds *buf; /* IPC_STAT と IPC_SET のためのバッファ */
u_short *array; /* GETALL と SETALL のための配列 */
};
コマンドは、次のように実行されます:
IPC_STAT セマフォの集合 struct semid_ds を取って来て、それを arg.buf
によって指されたメモリに格納します。
IPC_SET セマフォの集合 struct semid_ds の sem_perm.uid, sem_perm.gid
と sem_perm.mode メンバを arg.buf によって指された構造体のメ
ンバと一致するように変更します。呼び出しているプロセスの実効
uid は、sem_perm.uid または sem_perm.cuid のいずれかと一致し
なければならず、またはスーパユーザの特権がなければなりませ
ん。
IPC_RMID システムからセマフォの集合をただちに削除します。呼び出してい
るプロセスの実効 uid は、セマフォの集合の sem_perm.uid また
は sem_perm.cuid と等しくなければならないか、または、プロセ
スは、スーパユーザの特権がなければなりません。
GETVAL セマフォ番号 semnum の値を返します。
SETVAL セマフォ番号 semnum の値を arg.val に設定します。あらゆるプ
ロセスで、このセマフォのための終了値で未解決の調整は、クリア
されます。
GETPID セマフォ番号 semnum の操作を実行する最後のプロセスの pid を
返します。
GETNCNT セマフォ番号 semnum の値が現在の値より大きくなるのを待ってい
るプロセスの数を返します。
GETZCNT セマフォ番号 semnum の値が 0 になるのを待っているプロセスの
数を返します。
GETALL arg.array によって指された配列に集合のすべてのセマフォ値を
取って来ます。
SETALL arg.array によって指された配列の値に集合のすべてのセマフォ値
を設定します。あらゆるプロセスで、この集合のすべてのセマフォ
のための終了値で未解決の調整は、クリアされます。
struct semid_ds は、次のように定義されます:
struct semid_ds {
struct ipc_perm sem_perm; /* 操作パーミッション構造体 */
struct sem *sem_base; /* 集合の最初のセマフォへのポインタ */
u_short sem_nsems; /* 集合のセマフォの数 */
time_t sem_otime; /* 最後の操作時刻 */
time_t sem_ctime; /* 最後の変更時刻 */
/* 1970/01/01 00:00:00 GMT
から秒単位に測定された時間 */
};
戻り値
成功すると、cmd が、GETVAL, GETPID, GETNCNT または GETZCNT の 1 つである
とき、semctl() は、対応する値を返します。そうでなければ、0 が、返されま
す。失敗すると、-1 が、返され、errno は、エラーを示す値に設定されます。
エラー
semctl() システムコールは、次の場合に失敗します:
[EINVAL] セマフォの集合が semid に対応していません。
[EINVAL] semnum 引数が、与えられたセマフォの集合のための有効な
セマフォの範囲にありません。
[EPERM] 呼び出しているプロセスの実効な uid が、セマフォの集合
のの所有者または作成者の uid と一致していません。
[EACCES] パーミッションが、セマフォの集合の操作とモードの間の不
一致のために拒否されました。
[ERANGE] SETVAL または SETALL は、許可された範囲 [0 .. SEMVMX]
の外側でセマフォを設定するように試みられました。
関連項目
semget(2), semop(2)
バグ
SETALL は、エラーを返す前に、いくつかのセマフォの要素を更新します。
FreeBSD 11.4 September 12, 1995 FreeBSD 11.4