FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 終了ステータス | 使用例 | 関連項目 | 歴史 | 作者 | 警告 | バグ
RTPRIO(1)               FreeBSD 一般コマンドマニュアル               RTPRIO(1)

名称
     rtprio, idprio -- ユーティリティまたはプロセスのリアルタイムか、またはア
     イドルタイムスケジューリングの優先度を実行、調査または修正する

書式
     [id|rt]prio
     [id|rt]prio [-]pid
     [id|rt]prio priority command [args]
     [id|rt]prio priority -pid
     [id|rt]prio -t command [args]
     [id|rt]prio -t -pid

解説
     rtprio ユーティリティは、リアルタイムプロセスのスケジューリングを制御する
     ために使用されます。

     idprio ユーティリティは、アイドルタイムプロセスのスケジューリングを制御す
     るために使用され、rtprio と同じオプションで呼び出すことができます。

     リアルタイムの優先度があるプロセスは、優先度低下に影響されず、等しいかよ
     り高いリアルタイムの優先度の別のプロセスによってのみプリエンプト (pre
     empt) されます。

     アイドルの優先度があるプロセスは、他のプロセスが実行可能でないときのみ、
     実行し、次に、そのアイドルの優先度が等しいか、または他のすべての実行可能
     なアイドルの優先度のプロセスより大きいときのみ、実行します。

     引数なしで呼び出されたとき、rtprio または idprio の両方は、現在のプロセス
     のリアルタイムの優先度を返します。

     rtprio が 1 つの引数で呼び出されるなら、それは、指定された pid があるプロ
     セスのリアルタイムの優先度を返します。

     priority が指定されるなら、プロセスまたはプログラムは、そのリアルタイムの
     優先度で実行されます。-t が指定されるなら、プロセスまたはプログラムは、通
     常の (非リアルタイムの) プロセスとして実行されます。

     -pid が指定されるなら、プロセスの識別子 pid があるプロセスは、修正され、
     そうでなければ、command が指定されるなら、そのプログラムは、その引数で実
     行されます。

     Priority は、0 と RTP_PRIO_MAX (通常 31) の間の整数です。0 は、最高の優先
     度です。

     0 の pid は、"現在のプロセス" を意味します。

     root のみがプロセスのリアルタイムの優先度とアイドルの優先度を設定すること
     ができます。sysctl(8) 変数 security.bsd.unprivileged_idprio が 0 以外に設
     定されているなら、ユーザは、自分のプロセスのアイドルの優先度を修正できま
     す。プロセスが必要なリソースをロックし、その結果実行を始められないなら、
     これは、デッドロックが生じる可能性を増加させることに注意してください。

終了ステータス
     rtprio がコマンドを実行するなら、終了値は、実行されたコマンドの終了値で
     す。その他の場合に、rtprio は、成功すれば、0 で終了し、他のすべてのエラー
     については、1 で終了します。

使用例
     現在のプロセスのリアルタイム優先度を調べるためには:
           rtprio

     プロセス 1423 のリアルタイム優先度を調べるためには:
           rtprio 1423

     最低のリアルタイム優先度で cron(8) を実行するためには:
           rtprio 31 cron

     プロセス 1423 のリアルタイム優先度を 16 に変更するためには:
           rtprio 16 -1423

     リアルタイム優先度なしで tcpdump(1) 実行するためには:
           rtprio -t tcpdump

     プロセス 1423 のリアルタイム優先度を RTP_PRIO_NORMAL (リアルタイムでない/
     通常の優先度) に変更するためには:
           rtprio -t -1423

     他のマシンの利用の邪魔をせずに make depend を行うためには:
           idprio 31 make depend

関連項目
     nice(1), ps(1), rtprio(2), setpriority(2), nice(3), renice(8)

歴史
     rtprio は、FreeBSD 2.0 で登場しましたが、HP-UX バージョンに似ています。

作者
     Henrik Vestergaard Draboel <hvd@terry.ping.dk> は、最初の作者です。
     FreeBSD でのこの実装は、David Greenman によって大幅に書き直されました。

警告
     リアルタイムの優先度で cpu に重いプロセスを置くことによって、利用者自身を
     システムからロックアウトすることができます。

バグ
     プロセス 0 (スワッパ) (ps(1) を参照) のリアルタイムの優先度を設定/見る方
     法はありません。

     FreeBSD で、プロセスのページがメモリ中に存在することを保証する方法はあり
     ません、そのため、プロセスは、ページインのために停止されます (mprotect(2)
     madvise(2) を参照)。

     FreeBSD の元で、システムコールは、現在、決してプリエンプト (preempt) され
     ません、したがって、リアルタイムでないプロセスは、リアルタイムのプロセス
     を欠乏させることができるか、または、アイドルプロセスは、通常の優先度のプ
     ロセスを欠乏させることができます。

FreeBSD 11.4                  September 29, 2012                  FreeBSD 11.4

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