日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
Table of Contents
RPCINFO(8) FreeBSD システム管理者マニュアル RPCINFO(8)
名称
rpcinfo -- RPC 情報を報告する
書式
rpcinfo [-m | -s] [host]
rpcinfo [host]
rpcinfo -T transport host prognum [versnum]
rpcinfo -l [-T transport] host prognum [versnum]
rpcinfo [-n portnum] -u host prognum [versnum]
rpcinfo [-n portnum] [-t] host prognum [versnum]
rpcinfo -a serv_address -T transport prognum [versnum]
rpcinfo -b [-T transport] prognum versnum
rpcinfo -d [-T transport] prognum versnum
解説
rpcinfo ユーティリティは、RPC サーバに RPC 呼び出しを行ない、見つかったも
のを報告します。
最初の書式で、rpcinfo は、host の rpcbind で、すべての登録された RPC サー
ビスをリストします。host が指定されないなら、ローカルホストが、デフォルト
です。-s が使用されるなら、情報は、簡潔な形式で表示されます。
2 番目の書式で、rpcinfo は、rpcbind バージョン 2 で登録されたすべての RPC
サービスをリストします。また、情報の形式は、最初と 2 番目の書式で異なるこ
とに注意してください。これは、2 番目の書式が、表示される情報を収集するた
めに使用された古いプロトコル (rpcbind プロトコルのバージョン 2) であるた
めです。
3 番目の書式は、指定された host で prognum と versnum の手続 0 に RPC 呼
び出しを行ない、応答が受信されたかどうかを報告します。transport は、与え
られたサービスに連絡を取るために使用されなければならない転送です。サービ
スのリモートアドレスは、リモートの rpcbind への呼び出しを行なうことによっ
て取得されます。
prognum 引数は、RPC プログラム番号を表す数値で、versnum が指定されるな
ら、rpcinfo は、指定された prognum のそのバージョンを呼び出すことを試みま
す。そうでなければ、rpcinfo は、存在しないと推定されるバージョン 0 を呼び
出すことによって指定された prognum に対するすべての登録されたバージョン番
号を見つけることを試みます。それが存在するなら、rpcinfo は、代わりに、極
めて高いバージョン番号を呼び出すことによって、この情報を取得することを試
み、それぞれの登録されたバージョンを呼び出すことを試みます。注: バージョ
ン番号は、-b と -d オプションが必要とされます。
オプション
-T transport
サービスが必要とされる転送を指定します。このオプションが指定され
ないなら、rpcinfo は、NETPATH 環境変数で指定された転送を使用する
か、または、それが未設定であるか、空であるなら、netconfig(5) デー
タベースの転送が使用されます。これは、一般的なオプションで、「書
式」で表示されるような他のオプションとともに使用することができま
す。
-a serv_address
指定された prognum の ping 手続 0 への transport のサービスのため
の (ユニバーサル) アドレスとして serv_address を使用し、応答が受
信されたかどうかを報告します。-T オプションは、-a オプションで必
要とされます。
versnum が指定されないなら、rpcinfo は、そのプログラム番号のため
のすべての利用可能なバージョン番号を ping しようと試みます。この
オプションは、サービスのアドレスを見つけるために、リモートの
rpcbind への呼び出しを避けます。serv_address は、与えられた転送の
ユニバーサルなアドレス形式で指定されます。
-b 指定された prognum と versnum の手続 0 に RPC ブロードキャスト
(同報通信) を行ない、応答するすべてのホストを報告します。
transport が指定されるなら、それは、指定された転送だけを、その要
求をブロードキャスト (同報通信) します。ブロードキャスト (同報通
信) があらゆる転送によってもサポートされないなら、エラーメッセー
ジは、印刷 (表示) されます。ブロードキャスト (同報通信) の使用
は、他のシステムでの不都合な効果のための可能性のために制限される
べきです。
-d 指定された prognum と versnum の RPC サービスのための登録を削除し
ます。transport が指定されるなら、その転送だけのサービスを登録解
除し、そうでなければ、それが登録されたすべての転送のサービスを登
録解除します。あらゆるサービスを削除することができるスーパユーザ
を除いて、サービスの所有者だけが、登録を削除することができます。
-l 指定された host の与えられた prognum と versnum でエントリのリス
トを表示します。エントリは、リモートの rpcbind に接触するために使
用される、それと同じプロトコルファミリのすべての転送に対して返さ
れます。
-m 与えられた host の rpcbind 操作の統計値のテーブルを表示します。
テーブルは、要求され、成功してサービスされた、時間の各手続の数
値、行なわれた要求されたリモート呼び出しの番号とタイプ、と処理さ
れた RPC アドレスの検索に関する情報を与えて、rpcbind (バージョン
2、3 と 4) のバージョンごとに統計値を表示します。これは、host の
RPC 活動を監視するために役に立ちます。
-n portnum
rpcbind によって与えられたポート番号の代わりに、-t と -u オプショ
ンのためのポート番号として、portnum を使用します。このオプション
の使用は、サービスのアドレスを見つけ出すために、リモートの
rpcbind への呼び出しを避けます。このオプションは、-a オプションに
よって時代遅れとなりました。
-p rpcbind プロトコルのバージョン 2 を使用している host で rpcbind
をプローブし、すべての登録された RPC プログラムのリストを表示しま
す。host が指定されないなら、それは、ローカルホストをデフォルトと
します。注: rpcbind プロトコルのバージョン 2 は、以前にポートマッ
パ (portmapper) のプロトコルとして知られていました。
-s host のすべての登録された RPC プログラムの簡潔なリストを表示しま
す。host が指定されないなら、それは、ローカルホストをデフォルトと
します。
-t TCP を使用している指定された host の prognum の手続 0 に RPC 呼び
出しを行ない、応答が受信されたかどうかを報告します。このオプショ
ンは、3 番目の書式に表示されるような、-T オプションによって時代遅
れとなりました。
-u UDP を使用している指定された host の prognum の手続 0 に RPC 呼び
出しを行ない、応答が受信されたかどうかを報告します。このオプショ
ンは、3 番目の書式に表示されるような、-T オプションによって時代遅
れとなりました。
使用例
ローカルマシンで登録された RPC サービスのすべてを表示するためには、次を使
用します:
example% rpcinfo
指定された ``klaxon'' マシンで rpcbind で登録された RPC サービスのすべて
を表示するためには、次を使用します:
example% rpcinfo klaxon
上記のコマンドによって表示される情報は、かなり長くなるかもしれません。よ
り簡潔なリストを表示するために -s オプションを使用します:
example$ rpcinfo -s klaxon
program version(s) netid(s) service owner
100000 2,3,4 unix,tcp,udp,tcp6,udp6 rpcbind super-user
100008 1 udp,tcp,udp6,tcp6 walld super-user
100002 2,1 udp,udp6 rusersd super-user
100001 2,3,4 udp,udp6 rstatd super-user
100012 1 udp,tcp sprayd super-user
100007 3 udp,tcp ypbind super-user
プログラム番号 prognum とバージョン versnum がある RPC サービスが転送 TCP
のために指定された ``klaxon'' マシンで登録されたかどうかを表示するため
に、次を使用します:
example% rpcinfo -T tcp klaxon prognum versnum
ローカルマシンで rpcbind プロトコルのバージョン 2 で登録された、すべての
RPC サービスを表示するためには、次を使用します:
example% rpcinfo -p
すべての転送のために walld (プログラム番号 100008) サービスのバージョン 1
のための登録を削除するためには、次を使用します:
example# rpcinfo -d 100008 1
または
example# rpcinfo -d walld 1
関連項目
rpc(3), netconfig(5), rpc(5), rpcbind(8)
FreeBSD 11.4 August 18, 1992 FreeBSD 11.4