日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
Table of Contents
REFER(1) REFER(1) 名称 refer - groff のための参考文献目録プリプロセッサ 書式 refer [ -benvCPRS ] [ -an ] [ -cfields ] [ -fn ] [ -ifields ] [ -kfield ] [ -lm,n ] [ -pfilename ] [ -sfields ] [ -tn ] [ -Bfield.macro ] [ filename... ] コマンドラインオプションとパラメータの間に、空白を置くことが可能です。 解説 本ファイルでは、groff ドキュメントフォーマッティングシステムの一部であ る GNU バージョンの refer について記述します。refer は、.[ と .] で囲ま れた引用として解釈される行と、.R1 と .R2 で囲まれた引用の処理方法を記述 したコマンドとして解釈される行を除き、filename... の内容を標準出力にコ ピーします。 各々の引用では参考文献を指定します。引用では、ある参考文献にのみ含まれ るキーワードの集合を与えることによって、その参考文献を図書目録データ ベースから指定できます。また、引用の中でデータベースレコードを指定する ことによっても参考文献を指定できます。これらの方法を組み合わせることも 可能です。 各々の引用において refer はテキストの中にマークを作成できます。このマー クは色々な方法でテキストや他のラベルから区別されるいくつかのラベルから 構成されます。各引用における参考文献をマクロパッケージを使ってフォー マットして出力するための groff コマンドを出力することもできます。そのた めには、refer の出力は適切なマクロパッケージを使って処理されなければな りません。-ms と -me はいずれも適切なマクロです。引用の参考文献をフォー マットするコマンドを引用の直後に出力することも、参考文献を蓄積して後で コマンドを出力することもできます。参考文献を蓄積した時、同じ参考文献が 複数から引用されている場合には、参考文献は、1 つにまとめてフォーマット されます。 GNU refer の新しい機能として .R1 と .R2 の間の行はコマンドとして解釈さ れます。この機能を使用して作成されたドキュメントは、ドキュメントの先頭 に .de R1 .ig R2 .. の行を追加することにより UNIX refer でも処理できます。この指定によって troff は、.R1 と .R2 の間をすべて無視します。このオプションによっていく つかのコマンドと同等の効果を得ることができます。これらのオプションは主 に Unix refer との互換性のためにサポートされているものです。通常はコマ ンドを使った方が便利です。 refer は、refer の出力を読むコマンドによって生成されるメッセージの中の ファイル名と行番号が正しくなるように .lf 行を生成します。入力が soelim(1) のようなコマンドによって前処理されている場合でも、メッセージ 中のファイル名と行番号と生成される .lf 行が正確になるように .lf で始ま る行も解釈します。 オプション ほとんどのオプションには同等なコマンドがあります (これらのコマンドにつ いては、コマンドセクションの説明を参照してください)。 -b no-label-in-text; no-label-in-reference -e accumulate -n no-default-database -C compatible -P move-punctuation -S label "(A.n|Q) ', ' (D.y|D)"; bracket-label " (" ) "; " -an reverse An -cfields capitalize fields -fn label %n -ifields search-ignore fields -k label L~%a -kfield label field~%a -l label A.nD.y%a -lm label A.n+mD.y%a -l,n label A.nD.y-n%a -lm,n label A.n+mD.y-n%a -pfilename database filename -sspec sort spec -tn search-truncate n これらのオプションは以下のコマンドと同等です。ただし、通常の方法のかわ りにコマンド行で指定されるファイル名が bibliography コマンドへの引数で あるように処理されます。 -B annotate X AP; no-label-in-reference -Bfield.macro annotate field macro; no-label-in-reference 以下のオプションには同等なコマンドはありません。 -v バージョン番号を表示します。 -R .R1/.R2 で始まる行を認識しません。 使用法 図書目録データベース 図書目録データベースは、1 行以上の空白行で区切られたレコードからなるテ キストファイルです。各レコードで、フィールドは、% で始まる行で開始しま す。各フィールドには、% に続く 1 文字の名称があります。フィールドの名称 には大文字か小文字のみを使うのが最良の方法です。フィールドの名称の後に は正確に 1 つのスペースが続かなければなりません。空のフィールドは無視さ れます。各フィールドの慣例的な意味は次の通りです。 A 作者の名前。名前の末尾に Jr. のような肩書が含まれる場合はコンマ でラストネームと区切られていなければなりません。A フィールドは複 数回現れても構いません。出現する順番は意味を持ちます。A フィール ドか Q フィールドは常に指定するのが良いでしょう。 B ある本の一部である記事において、その本のタイトルです。 C 出版社の所在地 (都市) です。 D 出版された日付です。出版年に略称を使用してはいけません。もし出版 月を指定する場合は数字による月ではなく、月名を使わなければなりま せんが、最初の 3 文字を指定すれば十分です。D フィールドは常に指 定するのが良いでしょう。ただし、出版の日付が分からなければ in press や unknown のような値を使うこともできます。 E ある本の一部である記事において、その本の編集者の名前です。出版作 業が著者のない編集だけのものであった場合、編集者の名前を A フィールドで指定し、, (ed) または , (eds) を最後の著者の後に指定 しなければなりません。 G 米国政府注文番号です。 I 出版者 (発行人) です。 J 定期刊行物の記事における、その刊行物の名称です。 K 検索に使われるキーワードです。 L ラベルです。 N 定期刊行物の発行番号です。 O その他の情報です。これは通常参考文献の末尾に印刷されます。 P ページ番号です。ページ番号の範囲は、m-n で指定できます。 Q 著者が個人でない場合の著者の名称です。これは、A フィールドがない 場合にのみ使用されます。Q フィールドは、1 つのみ使うことができま す。 R 技術報告書番号です。 S シリーズの名称です。 T タイトルです。本や定期刊行物中の記事ではこれは記事のタイトルとな ります。 V 定期刊行物もしくは本のボリューム番号です。 X 注釈です。 A と E を除くすべてのフィールドで、あるレコードに複数の特定のフィールド がある場合、最後のフィールドのみが使用されます。 アクセント文字列はアクセントをつける文字に引き続いて指定されなければな りません。これは、AM マクロは、-ms マクロとともに使用しなければならない ことを意味します。アクセント文字列は引用符で囲んではいけません。また、\ は、2 つでなく 1 つのみ使って下さい。 引用 引用のフォーマットは、 .[opening-text flags keywords fields .]closing-text となります。 opening-text, closing-text と flags のコンポーネントは省略可能です。 keywords か fields のいずれか 1 つのコンポーネントを指定する必要があり ます。 keywords コンポーネントは、keywords に含まれる全ての単語を含む参考文献 を文献データベースから検索するために指定します。もし複数の参考文献が見 つかった場合はエラーとなります。 fields コンポーネントは参考文献の中で指定されるものを置き換えるか付け加 えるための追加フィールドを指定します。参考文献が蓄積される設定で、 keywords コンポーネントが空でなければ、追加フィールドはある特定の参考文 献が引用されている最初の部分においてのみ指定されなければならず、その参 考文献を引用している全ての部分に適用されます。 opening-text と closing-text コンポーネントは、bracket-label コマンドに おいて指定される文字列の代わりにラベルを囲むために使われる文字列を指定 します。これらのいずれもが空でなければ、bracket-label コマンドで指定さ れている文字列は使われません。この処理は、[ と ] フラグを使って置き換え ることができます。これらのコンポーネントの前と後につくスペースは、意味 を持つことに注意して下さい。 flags コンポーネントはここでの引用の扱いを変更するためのアルファベット 以外の文字のリストです。Unix refer はこれらのフラグをキーワードの一部と して処理しますが、それらはアルファベットでないため無視します。以下のフ ラグが現在認識されるものです。 # これは、short-label コマンドによって指定されるラベルを label コ マンドで指定されるものの代わりに使用することを指示します。もし ショートラベルが指定されなければ、通常のラベルが使用されます。普 通はショートラベルは、auther-date ラベルに使用され、日付とおそら くは曖昧さが取り除かれた文字から構成されます。ここで、# はラベル の数字によるタイプを示唆するものと考えられます。 [ bracket-label コマンドの中で指定される最初の文字列が opening- text の前に置かれます。 ] bracket-label コマンドの中で指定される 2 番目の文字列が closing- text の後に置かれます。 opening-text と closing-text の中に括弧を含めるのではなく、[ と ] フラ グを使うことの 1 つの利点は、bracket-label コマンドで変更するだけでド キュメントの中で使っている括弧のスタイルを変更できることです。もう 1 つ の利点として、これらのフラグを使うことによって引用のソートとマージを禁 止する必要がないことがあげられます。 もしラベルがテキスト中に挿入されるべきものであれば、それは、.[ 行の前の 行に挿入されます。そのような行がない場合には、.[ の前に余分の行が挿入さ れて警告が表示されます。 複数の参考文献に対する引用を作成する特別の表記法はありません。ただ引用 を 1 つの参考文献につき 1 つずつ連続して使用します。引用の間には何も入 れないで下さい。全ての引用に対するラベルは最初の引用の前の行に付加され ます。ラベルはまたソートしたり、マージしたりすることもできます。ラベル の表記法 <> とコマンド sort-adjacent-labels と abbreviate-label-ranges の説明を参照してください。ラベルは引用に空でない opening-text か closing-text がある時にはマージされません。しかし、opening-text が伴わ ず [ フラグを使った引用がその直後に続く、closing-text を伴わない ] フラ グを使った引用のラベルは最初の引用の opening-text か次の引用の closing- text が空でない場合においても、ソートとマージを行なうことができます。 (もしこれを行ないたくない場合は、最初の引用で closing-text を \& として ください。) コマンド コマンドは、.R1 で始まる行と .R2 の間に指定されます。これらの行は、-R オプションを使うことによって認識されないようにできます。.R1 行が認識さ れた時、すべての蓄積されている参考文献は消去されます。.R1 行と .R2 行お よびこれらの間に指定されたものはすべて出力されません。 コマンドは改行か ; によって区切られます。# からその行の最後まではコメン トとなります (しかし、改行自身は改行としてあつかわれます)。各コマンドは ワードに分割されます。ワードはスペースかタブによって区切られます。" で 始まるワードは次の " (ただしもう 1 つの " が直後にないもの) までがワー ドとして扱われます。もし、次の " がない場合にはその行の最後までがワード となります。" で始まるワード中の " のペアはひとつの " として扱われま す。" の中では、# と ; は認識されません。行は末尾に \ をつけることに よって継続できます。ただし # の後の場合は継続されません。 * でマークされた各コマンド name には、name の効果を打ち消す否定コマンド no-name があります。例えば、no-sort コマンドは参考文献をソートしないこ とを指定します。否定コマンドは引数を取りません。 以下の説明で各引数はひとつのワードとなります。field はフィールドの名前 となる 1 文字の小文字または大文字です。fields はそのような文字のシーケ ンスです。m と n は非負の数字です。string は任意の文字列です。filename はファイル名です。 abbreviate* fields string1 string2 string3 string4 fields のファーストネームを短縮形にします。頭 文字ともう 1 つの頭文字の間には、string1 が挿 入されます。ラストネームとの間には、string2 が 挿入され、その他のもの (von や de のようなも の) との間には、string3 が挿入されます。これら のストリングのデフォルトはピリオドにスペースが 続いたものとなります。ハイフンで区切られた ファーストネームの中で、名前の最初の部分の頭文 字は、string4 (デフォルトはピリオド) によって ハイフンと分離されます。省略形に起因する曖昧さ については特に考慮していません。名前はソートす る前およびラベルが構築される前に省略形にされま す。 abbreviate-label-ranges* string 連続した参考文献を参照する 3 つ以上の隣接する ラベルは、最初のラベル string 最後のラベルの順 からなる 1 つのラベルに省略されます。これは主 に数字ラベルにおいて便利です。string が省略さ れた場合のデフォルトは、- です。 accumulate* 各参考文献を出現するたびに書き込むのではなく、 参考文献を蓄積していきます。蓄積された参考文献 はすべての入力ファイルが処理され .R1 行が認識 された後に、 .[ $LIST$ .] の形式の参照が指定された時に書き込まれます。 annotate* field string field は注釈です。注釈は参考文献の最後に .string の行の後にパラグラフとして印刷されます。macro が省略されるとデフォルトの AP となります。も し、field も省略されるとデフォルトの X となり ます。注釈になれるフィールドは、1 つのみです。 articles string... string... は定冠詞もしくは不定冠詞であり、ソー トされる時にはフィールド T の最初では無視され なければなりません。初期状態では、the, a と an が冠詞として認識されます。 bibliography filename... 図書目録データベース filename... に含まれる全 ての参考文献を書き込みます。このコマンドは、 .R1/.R2 ブロックの最後に来るべきです。 bracket-label string1 string2 string3 テキスト中で、各ラベルを string1 と string2 で 囲みます。string2 の直後に string1 が現れた場 合は、string3 に置き換えられます。デフォルトで は次のようにになります。 bracket-label \*([. \*(.] ", " capitalize fields fields を大文字とそれに続く小文字に変換しま す。 compatible* スペースや改行以外の文字が次に続く場合でも .R1 と .R2 を認識します。 database filename... 図書目録データベース filename... を検索しま す。各々の filename について、もし indxbib(1) によって生成されたインデックス filename.i が存 在すれば、それが代わりに検索されます。各イン デックスは複数のデータベースをカバーできます。 date-as-label* string string はラベルを構成した後にフィールド D を置 き換える文字列を指定するラベル式です。ラベル式 の説明については、ラベル式の項を参照してくださ い。このコマンドは参考文献リストの中で明示的な ラベルは使いたくないが、何らかの方法で日付を修 飾することによって曖昧さを取り除きたい場合に便 利です。通常、テキスト中で使用されているラベル は作者と日付の組み合わせになります。ほとんどの 場合、no-label-in-reference コマンドも使う必要 があります。例えば、 date-as-label D.+yD.y%a*D.-y は参考文献中のフィールド D の年の部分に曖昧さ を取り除く文字を追加します。 default-database* デフォルトのデータベースを検索します。これはデ フォルトの動作であり、このコマンドの否定バー ジョンが有用です。refer は検索を行なう必要が最 初に出てきた場合、デフォルトのデータベースを検 索するべきかどうかを決定します。そのため no- default-database コマンドを有効とするために は、それ以前に指定しておく必要があります。 discard* fields 参考文献が読み込まれた時、fields を無効としま す。fields の文字列の定義は出力されません。初 期状態では、fields は、XYZ となっています。 et-al* string m n ラベル式における式 @ の評価での et al の使い方 を制御します。著者のシーケンスを明確にするため に必要な著者の数を u、著者の合計が t とする と、最後の t-u の著者が string によって置換さ れ、t-u が m より小さくなく、t が n より小さく ないようになります。デフォルトでは次のようにな ります。 et-al " et al" 2 3 include filename filename をインクルードし、その内容をコマンド として解釈します。 join-authors string1 string2 string3 これはどのように作者を連結するかを指定します。 ちょうど 2 人の作者がある場合、string1 によっ て連結されます。2 人より多い作者がある場合、最 後の 2 人を除いた作者は、string2 で連結され、 最後の 2 人の作者は、string3 で連結されます。 もし string3 が省略されると、デフォルトは、 string1 となります。もし string2 も省略される と、デフォルトは、string1 となります。例えば、 join-authors " and " ", " ", and " は作者の連結をデフォルトの方法に戻します。 label-in-reference* 参考文献を出力する時に、文字列 [F を参考文献の ラベルに定義します。これはデフォルトの動作で す。このコマンドの否定バージョンが有用です。 label-in-text* 各参考文献においてテキスト中のラベルを出力しま す。ラベルは、bracket-label コマンドに記述され ているようにそれを囲むテキストと分離されます。 これはデフォルトの動作です。このコマンドの否定 バージョンが有用です。 label string string はどのように各参考文献にラベルをつける かを記述するラベル式となります。 separate-label-second-parts string 2つの部分からなるラベルをマージする時、2 番目 のラベルの 2 番目の部分を string で最初のラベ ルと分離します。ラベル式については、<> のラベ ル式の説明を参照してください。 move-punctuation* テキストにおいてラベルの後の行末の句読点を移動 します。ラベルに肩文字の数字を使っていなけれ ば、このコマンドを使うといいでしょう。 reverse* string 名前が string 中にあるフィールドを逆にします。 各フィールド名の後にはいくつのフィールドが逆に されるかを示す数が指定されます。フィールドにこ の数が指定されなければ、そのフィールドは全て逆 になります。 search-ignore* fields インデックスが存在しないデータベースでキーを検 索している際に、fields の内容を無視します。初 期状態ではフィールド XYZ が無視されます。 search-truncate* n キーの最初の n 文字が与えられることのみを要求 します。実際にデータベース中で与えられたキーを 検索する時には、n とキーの長さの大きい方の長さ に切られます。初期状態では、n は、6 です。 short-label* string string はラベルのもう 1 つの (通常は短縮形の) スタイルを指定するラベル式です。これは、# フラ グが引用で与えられている時に使われます。 author-date スタイルのラベルを使う時、作者は文 脈から明らかに識別できることがあり、ラベルでは 作者を省略したいことがあります。通常、 short-label コマンドは日付と (多分) 明確な文字 のみを含むラベルを指定するために使用されます。 sort* string string に従って参考文献をソートします。参考文 献は自動的に累積されます。string はフィールド 名のリストであり、各フィールド名にはソートに使 われる名前にいくつのフィールドがあるかを示す数 字が続きます。+ を名前のついた全てのフィールド を使うことを示すために使うことができます。ま た、. を参考文献が (一時的な) ラベルを使って ソートされることを示すために使うこともできま す。(ラベル式のセクションで一時的なラベルの概 念について説明しています。) sort-adjacent-labels* 参考文献リスト中での位置に従って、テキスト中の 隣接しているラベルをソートします。このコマンド は通常は、abbreviate-label-ranges コマンドが与 えられている時か、ラベル式に <> 式が含まれてい る時に使用するべきです。これは参考文献が累積さ れていないと影響がありません。 ラベル式 ラベル式は通常もしくは一時的に評価できます。通常評価の結果は出力に使わ れます。一時的評価の結果は、一時的ラベルと呼ばれ、通常評価でラベルを明 確にする必要がある情報を集めるために使われます。date-as-label と short- label コマンドで指定されるラベル式は一時的には評価されません。通常評価 と一時的評価は、@, * と % の式を除いた全てのタイプの式で同じです。以下 の説明は特に指定された場合を除き通常評価に適用されます。 field field n field の n 番めの部分です。n が省略された場合はデフォルトは、1 となります。 'string' string 中の文字は文字通り解釈されます。 @ 全ての作者を join-authors コマンドで指定された通りに連結します。 各々の作者名の全体が使用されます。しかし参考文献が作者でソートさ れると (すなわち A+ で始まるソート仕様)、作者のラストネームが代 わりに使用され (これは曖昧さを持ち込みません)、また作者の頭文字 のシーケンスが全ての作者の代わりに使用されます (これも曖昧さを持 ち込みません)。いくつかの参考文献の i 番目の作者にラストネームだ けを使うのは他に参考文献がある時には曖昧であると考えられます。す なわち参考文献の最初の i-1 人の作者が同じで、i 番目の作者は同じ でないが、i 番目の作者のラストネームが同じであるような場合です。 いくつかの参考文献の作者のシーケンスの適切な頭文字のサブシーケン スは、適切な頭文字のサブシーケンスとしてのサブシーケンスをもつ作 者の別のシーケンスをとる参考文献がある場合には、曖昧であると考え られます。作者の頭文字のサブシーケンスが使われる場合、残りの作者 は、et-al コマンドで指定された文字列で置き換えられます。このコマ ンドは頭文字のシーケンスを使うことができる以前に満たされる追加の 要求も指定できます。@ は一時的に作者の正式の表現に評価され、ソー トのために同等かどうかを比較する作者は同じ表現となります。 %n %a %A %i %I 参考文献のシリアル番号は、% が続く文字に従ってフォーマットされま す。参考文献のシリアル番号はこの参考文献として同じ一時的ラベルを もつ先に現れた参考文献の番号に 1 を加えたものとなります。これら の式は一時的に空の文字列に評価されます。 expr* この参考文献としての同じ一時的ラベルを持つもう 1 つの参考文献が ある場合、空の文字列でなければ expr となります。これは一時的に評 価され、空の文字列になります。 expr+n expr-n expr の最初 (+) または末尾 (-) の n 文字の大文字か小文字か数字で す。troff の (\('a のような) 特別文字は、1 文字としてカウントさ れます。アクセント文字列は保持されますが、合計にはカウントされま せん。 expr.l expr を小文字に変換したものです。 expr.u expr を大文字に変換したものです。 expr.c expr を大文字とそれに続く小文字に変換したものです。 expr.r expr をラストネームが最初に来るように逆にしたものです。 expr.a ファーストネームが略称になった expr です。abbreviate コマンドに よって指定されたフィールドはラベルが評価される前に略称にされま す。このため、.a は参考文献の中ではなくラベルの中でのみフィール ドを略称にしたい時のみ有用です。 expr.y expr の年の部分です。 expr.+y expr の年の前の部分、もしくはそれが年を含んでいなければ expr の 全体となります。 expr.-y expr の年の後の部分、もしくは expr が年を含んでいなければ空の文 字列となります。 expr.n expr のラストネームの部分となります。 expr1~expr2 expr1 となります。ただし、expr1 の最後の文字が - である場合は、 expr2 に置き換えられます。 expr1 expr2 expr1 と expr2 の結合です。 expr1|expr2 expr1 が空でなければ expr1 となり、それ以外では、expr2 となりま す。 expr1&expr2 expr1 が空でなければ expr2 となり、それ以外では空の文字列となり ます。 expr1?expr2:expr3 expr1 が空でなければ expr2 となりそれ以外では、expr3 となりま す。 <expr> このラベルには、2 つの部分があり、expr によって分離されていま す。2 つの部分からなり、最初の部分が同じである 2 つの連続したラ ベルは最初のラベルに次のラベルの 2 番目の部分を追加し、separate- label-second-parts コマンド (初期値ではスペースが続くコンマ) に よって指定された文字列によって分離することによってマージされま す。その結果のラベルもまた 2 つの部分からなるラベルとなり、最初 の部分がマージ前の最初の部分となります。さらに追加されるラベルは これにマージされます。最初の部分が空であっても差し支えありませ ん。これは、short-label コマンドで使う式で使うことができます。 (expr) expr と同様です。グルーピングを行なうために使われます。 上述の式は順位 (高いものが最初) の順にリストされます。& と | は同じ優先 順位となります。 マクロインタフェース 各参考文献はマクロ ]- の呼び出しで始まります。文字列 [F は、no-label- in-reference コマンドが与えられていないと、この参考文献のラベルになるよ うに定義されます。その後一連の文字列の定義が続きます。定義は各フィール ドに 1 つずつで、文字列 [X はフィールド X に対応します。数値レジスタ [P はフィールド P がページの範囲を含んでいれば 1 にセットされます。[T, [A と [O の数値レジスタは、.?! の文字のいずれかで終るフィールド T, A と O に対応して 1 にセットされます。数値レジスタ [E は文字列 [E が複数の名前 を含んでいれば 1 にセットされます。参考文献にはマクロ ][ への呼び出しが 続きます。このマクロの最初の引数には参考文献のタイプを表す数を与えま す。もし参考文献がフィールド J を含んでいると、タイプ 1 として分類され ます。またフィールド B を含んでいるとタイプ 3、フィールド G か R を含ん でいるとタイプ 4、フィールド I を含んでいるとタイプ 2となり、これら以外 ではタイプ 0 となります。2 番目の引数はタイプ other, journal-article, book, article-in-book または tech-report のシンボル名です。bibliography コマンドによって累積もしくは生成される参考文献のグループは、]< マクロの 呼び出しに先行し、]> マクロの呼び出しが続きます。 関連ファイル /usr/share/dict/papers/Ind デフォルトのデータベースです。 file.i インデックスファイルです。 環境変数 REFER 設定された場合、デフォルトのデータベースに優先します。 関連項目 indxbib(1), lookbib(1), lkbib(1) バグ ラベル表記法において <> 表記は、.char 表記の中では無視されます。 Groff Version 1.19.2 4 September 2005 REFER(1)