FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | ケーパビリティ | フィルタ | リモートプリンティング | 転送の統計 | ログ記録 | 関連項目 | 歴史
PRINTCAP(5)         FreeBSD ファイルフォーマットマニュアル         PRINTCAP(5)

名称
     printcap -- プリンタケーパビリティデータベース

書式
     printcap

解説
     printcap 機能は、ラインプリンタを記述するために使用される termcap(5) デー
     タベースの簡略化されたバージョンです。スプーリングシステムは、プリンタの
     動的な追加と削除を許可して、それが、使用されるたびに、printcap ファイルに
     アクセスします。データベース中の各エントリは、1 つのプリンタを記述するた
     めに使用されます。このデータベースは、アカウントをバイパスすることを許可
     するかもしれないので、termcap(5) には可能なように、代わりにならないかもし
     れません。

     デフォルトのプリンタは、通常 lp ですが、環境変数 PRINTER は、これを無視す
     るために使用されます。各スプーリングユーティリティは、宛先のプリンタの明
     示的な名前付けを許可するためにオプション -P printer をサポートしていま
     す。

     与えられたプリンタのためのデータベースをセットアップする方法に関する、完
     全な考察については、4.3 BSD Line Printer Spooler Manual を参照してくださ
     い。

ケーパビリティ
     ファイルレイアウトの説明については、termcap(5) を参照してください。

     名前       タイプ    デフォルト           説明
     af         str       NULL                 アカウンティングファイルの名前
     br         num       none                 lp が tty であるなら, ボーレー
                                               トを設定します (ioctl(2) 呼び出
                                               し)
     cf         str       NULL                 cifplot データフィルタ
     ct         num       120                  TCP 接続の秒単位のタイムアウト
     df         str       NULL                 tex データフィルタ (DVI 形式)
     du         num       1                    デーモンを実行する UID
     ff         str       `\f'                 フォームフィードのためみ送信す
                                               る文字
     fo         bool      false                デバイスがオープンされるとき、
                                               フォームフィードを印刷
     gf         str       NULL                 グラフデータフィルタ (plot(3)
                                               形式
     hl         bool      false                最後のバーストヘッダページを印
                                               刷
     ic         bool      false                印刷出力をインデンテーションす
                                               るドライバサポートの (非標準の)
                                               ioctl
     if         str       NULL                 アカウンティングを行うテキスト
                                               フィルタの名前
     lf         str       /dev/console         エラーログ記録のファイル名
     lo         str       lock                 ロックファイルの名前
     lp         str       /dev/lp              出力のためにオープンするデバイ
                                               ス名, または TCP ソケットをオー
                                               プンする port@machine
     mc         num       0                    lpr(1) で要求することができる最
                                               大のコピー数, 0 = 制限なし
     ms         str       NULL                 lp が tty であるなら, コンマで
                                               区切られた, tty モードを記述し
                                               ている stty(1) に似たリスト
     mx         num       0                    (BUFSIZ ブロック単位の) 最大の
                                               ファイルサイズ, 0 = 制限なし
     nd         str       NULL                 キューのリストのための次のディ
                                               レクトリ (未実装)
     nf         str       NULL                 ditroff データフィルタ (デバイ
                                               ス独立の troff)
     of         str       NULL                 出力フィルタリングプログラムの
                                               名前
     pc         num       200                  1/100 セント単位のフィートまた
                                               はページごとの値段
     pl         num       66                   (行単位の) ページの長さ
     pw         num       132                  (文字単位の) ページ幅
     px         num       0                    ピクセル単位のページの幅 (水平)
     py         num       0                    ピクセル単位のページの長さ (垂
                                               直)
     rc         bool      false                リモートホストへ送信のとき, コ
                                               ピーを再送信します (下記参照)
     rf         str       NULL                  FORTRAN スタイルのテキストファ
                                               イルを印刷するためのフィルタ
     rg         str       NULL                 制限されたグループ. アクセスを
                                               許可されたグループのメンバのみ
     rm         str       NULL                 リモートプリンタのためのマシン
                                               名
     rp         str       lp                   リモートプリンタ名の引数
     rs         bool      false                ローカルにアカウントがあるリ
                                               モートユーザを制限する
     rw         bool      false                読み込み書き込みのためにプリン
                                               タデバイスをオープンする
     sb         bool      false                短いバナー (1 行のみ)
     sc         bool      false                複数コピーを抑制する
     sd         str       /var/spool/lpd       スプールディレクトリ
     sf         bool      false                フォームフィードを抑制する
     sh         bool      false                バーストページヘッダの印刷を抑
                                               制する
     sr         str       NULL                 受信される各データファイルの統
                                               計を保持するファイル名
     ss         str       NULL                 送信される各データファイルの統
                                               計を保持するファイル名
     st         str       status               状態ファイル名
     tf         str       NULL                 troff データのフィルタ (cat 写
                                               植機)
     tr         str       NULL                 キューが空のとき, 印刷するト
                                               レーラ文字列
     vf         str       NULL                 ラスタイメージのフィルタ

     各 2 文字のケーパビリティには、人間に読み込み可能な代りの名前があります。

     短い形式      長い形式
     af            acct.file
     br            tty.rate
     cf            filt.cifplot
     ct            remote.timeout
     df            filt.dvi
     du            daemon.user
     ff            job.formfeed
     fo            job.topofform
     gf            filt.plot
     hl            banner.last
     if            filt.input
     lf            spool.log
     lo            spool.lock
     lp            tty.device
     mc            max.copies
     ms            tty.mode
     mx            max.blocks
     nf            filt.ditroff
     of            filt.output
     pc            acct.price
     pl            page.length
     pw            page.width
     px            page.pwidth
     py            page.plength
     rc            remote.resend_copies
     rf            filt.fortran
     rg            daemon.restrictgrp
     rm            remote.host
     rp            remote.queue
     rs            daemon.restricted
     rw            tty.rw
     sb            banner.short
     sc            job.no_copies
     sd            spool.dir
     sf            job.no_formfeed
     sh            banner.disable
     sr            stat.recv
     ss            stat.send
     st            spool.status
     tf            filt.troff
     tr            job.trailer
     vf            filt.raster

     ローカルのラインプリンタドライバが、インデンテーション (段付け) をサポー
     トしているなら、デーモンは、どのようにそれを呼び出すかを理解していなけれ
     ばなりません。

フィルタ
     lpd(8) デーモンは、様々なプリンタタイプのためのファイルを処理するために、
     filters のパイプラインを作成します。選択されたフィルタは、lpr(1) に渡され
     たフラグに依存します。パイプラインの設定は、次の通りです:

           p       pr | if 通常のテキスト + pr(1)
           none    if      通常のテキスト
           c       cf      cifplot
           d       df      DVI (tex)
           g       gf      plot(3)
           n       nf      ditroff
           f       rf      Fortran
           t       tf      troff
           v       vf      ラスタイメージ

     if フィルタは、次の引数を付けて呼び出されます:

           if [-c] -wwidth -llength -iindent -n login -h host acct-file

     -c フラグは、-l フラグ (制御文字をそのまま渡します) が lpr(1) に指定され
     る場合のみ渡されます。width 関数と length は、文字単位で (それぞれの pwpl から) のページ幅と長さを指定します。-n-h パラメータは、それぞれ
     ジョブの所有者のログイン名とホスト名を指定します。Acct-file 関数は、af
     printcap エントリから渡されます。

     if が指定されないなら、of が一度だけオープンされ、一方 if が個別のジョブ
     ごとにオープンされることを区別して、of が代りに使用されます。したがって、
     if は、アカウンティングを実行することにより良く適しています。of は、widthlength フラグのみ与えられます。

     すべての他のフィルタは、次のように呼び出されます:

           filter -xwidth -ylength -n login -h host acct-file

     ここで、widthlength は、それぞれ、pxpy エントリによって指定され
     る、ピクセル単位で表されます。

     ファイルとして stdin プリンタとして stdout を取るすべてのフィルタは、
     stderr または syslog(3) を使用するかのいずれかで、ログ記録し、SIGINT を無
     視してはいけません。

リモートプリンティング
     rm を使用してリモートのプリンタに印刷 (表示) するとき、if または of をの
     いずれかを使用することができます。両方が指定されるなら、of は、無視されま
     す。両方のフィルタは、それらが上記のように異なった引数を渡されることを除
     いて、同じように振る舞います。特に、出力フィルタは、転送されるファイルご
     とに終了され、再開されます。これは、リモート lpd(8) に結果のサイズを渡す
     ために必要です。

     -p フラグが lpr(1) に渡されたなら、pr(1) は、ローカルに実行されませんが、
     リモートの lpd(8) に要求されます。そのため、if によってフィルタリングされ
     るあらゆる入力は、後ではなく pr(1) が実行される前に起こります。

     lpd(8) からジョブを受け付けるネットワークプリンタのいくつかのモデルがあり
     ますが、それらは、ジョブのための制御ファイルを無視し、各データファイルが
     プリンタに到達すると単に印刷 (表示) します。この振る舞いの 1 つの副作用
     は、プリンタが、lpr(1) コマンドの -# フラグで与えられるように複数のコピー
     のためのあらゆる要求を無視することです。rc エントリによって、lpd(8) は、
     ユーザのオリジナルの要求されたコピーごとに各データファイルを再送信しま
     す。rc エントリは、ジョブをプリンタに直接送信するホストでのみ指定されるべ
     きであることに注意してください。

     lpport@machine として指定される (そして、rm が使用されない) なら、印
     刷データは、与えられた machine の与えられた port に直接送信されます。

転送の統計
     印刷ジョブが、(別の unix ボックスであるか、またはネットワークプリンタであ
     るかもしれない) リモートのマシンに転送されるとき、各転送の統計を保持する
     ことが役に立つかもしれません。srss オプションは、lpd が、そのような統
     計を格納するために使用するべきファイル名を示します。統計行は、ファイルが
     成功して転送されると、ジョブのデータファイルごとに書き込まれます。行の書
     式は、転送の送信側と受信側の両方に対して同じです。

     受信されているデータファイルの統計は、利用者が、ジョブをその印刷サーバに
     送信しているさまざまなマシンの間のネットワーク性能に興味があるなら、印刷
     サーバで使用されるでしょう。印刷サーバは、それがサーバに到着すると、各印
     刷ジョブのスピードに関して統計を収集することができました。

     送信されているデータファイルの統計は、利用者が、誰が、ジョブをリモートプ
     リンタに送信したかを知りたいとき、それらが送信されたとき、そしてファイル
     が (バイト単位で) どのくらい大きかったの最小のアカウンティングの記録とし
     て使用されるかもしれません。これは、この場合に、リモート (ネットワーク)
     プリンタからその情報を返すための標準の方法がないので、どのくらい多くの
     ページが印刷されたかというあらゆるアイデアを含みません。

ログ記録
     ラインプリンタプログラム自体 (すなわち、lpd(8) と関連するプログラム) に
     よって生成されたエラーメッセージは、LPR 機能を使用して syslog(3) によって
     ログ記録されます。フィルタの 1 つの stderr に印刷されたメッセージは、対応
     する lf ファイルに送信されます。もちろん、フィルタは、syslogd(8) それ自体
     を使用することができます。

     コンソールに送られたエラーメッセージは、単にラインフィードではなく、キャ
     リッジリターンとラインフィードをそれらに付け加えます。

関連項目
     lpq(1), lpr(1), lprm(1), hosts.lpd(5), termcap(5), chkprintcap(8),
     lpc(8), lpd(8), pac(8)

     4.3 BSD Line Printer Spooler Manual.

歴史
     printcap ファイル形式は、4.2BSD で登場しました。

FreeBSD 11.4                   October 11, 2000                   FreeBSD 11.4

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