FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
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名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 歴史 | バグ
POPEN(3)               FreeBSD ライブラリ関数マニュアル               POPEN(3)

名称
     popen, pclose -- プロセスの I/O

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <stdio.h>

     FILE *
     popen(const char *command, const char *type);

     int
     pclose(FILE *stream);

解説
     popen() 関数は、双方向パイプを作成し、フォーク (fork) し、シェルを呼び出
     すことによってプロセスを ``オープン'' します。親プロセスの以前の popen()
     呼び出しによってオープンされたあらゆるストリームは、新しい子プロセスでク
     ローズされます。歴史的に popen() は、一方向のパイプで実装されていました。
     従って、popen() の多くの実装によって、type 引数は、両方でなく、読み込みま
     たは書み込みのを指定することができます。popen() は、現在、双方向パイプを
     使用して実装されているので、type 引数は、双方向のデータフローを要求しま
     す。type 引数は、読み込みのためには、`r'、書き込みのためには、`w'、読み込
     みと書き込みのためには、`r+' でなければならない、ヌル文字で終了する文字列
     へのポインタです。

     文字 `e' は、close-on-exec に設定されている基本的なファイル記述子を要求す
     るために、それに追加されます。

     command 引数は、シェルのコマンド行を含んでいる、ヌル文字で終了する文字列
     へのポインタです。このコマンドは、-c フラグを使用して、/bin/sh に渡されま
     す。解釈は、もしあれるなら、シェルによって行なわれます。

     popen() からの返り値は、fclose() ではなく pclose() でクローズされなければ
     ならない場合を除き、あらゆる点で通常の標準 I/O ストリームです。そのような
     ストリームに書き込むことは、コマンドの標準入力に書き込みます。コマンドの
     標準出力は、これがコマンド自体によって変更されないなら、popen() を呼び出
     すプロセスのものと同じです。反対に、``popen された'' ストリームから読み込
     むことは、コマンドの標準出力を読み込み、コマンドの標準入力は、popen() を
     呼び出すプロセスのものと同じです。

     出力 popen() ストリームは、デフォルトで完全にバッファリングされることに注
     意してください。

     pclose() 関数は、関連するプロセスが終了するのを待ち、wait4(2) によって返
     されるコマンドの終了ステータスを返します。

戻り値
     popen() 関数は、fork(2) または pipe(2) 呼び出しが失敗するなら、またはメモ
     リを割り付けることができないなら、NULL を返します。

     pclose() 関数は、stream が ``popen された'' コマンドに関連付けされていな
     いなら、そして stream が既に ``pclose されている'' なら、または wait4(2)
     がエラーを返すなら、-1 を返します。

エラー
     popen() 関数は、errno を確実に設定しません。

関連項目
     sh(1), fork(2), pipe(2), wait4(2), fclose(3), fflush(3), fopen(3),
     stdio(3), system(3)

歴史
     popen() と pclose() 関数は、Version 7 AT&T UNIX で登場しました。

     双方向の機能は、FreeBSD 2.2.6 で追加されました。

バグ
     読み込みのためにオープンされているコマンドの標準入力は、popen() を呼び出
     すプロセスでシークするオフセットを共有するので、オリジナルのプロセスが
     バッファリングされた読み込みを行っているなら、コマンドの入力位置は、予想
     通りではないかもしれません。同様に、書き込みのためにオープンされたコマン
     ドからの出力は、オリジナルのプロセスのものと混ざり合わされるようになるか
     もしれません。後者は、popen() の前に、fflush(3) を呼び出すことによって回
     避することができます。

     シェルの実行での失敗は、コマンドを実行するシェルの失敗、またはすぐに終了
     するコマンドと区別できません。唯一のヒントは、127 の終了ステータスです。

     popen() 関数は、常に sh(1) を呼び出し、決して csh(1) を呼び出しません。

FreeBSD 11.4                     May 20, 2013                     FreeBSD 11.4

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