FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
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日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
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名称 | 書式 | 解説 | フック | コントロールメッセージ | シャットダウン | 関連項目 | 歴史 | 作者
NG_ASYNC(4)        FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル        NG_ASYNC(4)

名称
     ng_async -- 非同期フレーミング netgraph ノードタイプ

書式
     #include <sys/types.h>
     #include <netgraph/ng_async.h>

解説
     async ノードタイプは、RFC 1662 の PPP プロトコルで定義されるように同期フ
     レームと非同期フレームの間の変換を実行します。非同期フレームは、フラグバ
     イトとオクテット指向の非同期なシリアルラインでフレーム指向の接続をシミュ
     レートするためのオクテットの詰め物を使用します。

     ノードは、async フックで非同期データを送信し、受信します。着信データの
     mbuf 境界は、無視されます。いったん完全なパケットを受信すると、それをデ
     コードして、すべてのフレームバイトを取り除き、シングルフレームとして sync
     フックで送信します。

     同期フレームは、sync フックで送信して、受信します。このフックで受信された
     パケットは、非同期なフレームとしてコード化して、async で送信します。アド
     レスと制御フィールド圧縮が採用され、チェックサムフィールドを含んでいない
     場合、受信されたパケットは、アドレスと制御フィールドか PPP プロトコル
     フィールドから始まるべきです。最初の 4 バイトが 0xff 0x03 0xc0 0x21 であ
     る (LCP プロトコルフレーム) なら、完全な制御文字エスケープは、そのフレー
     ムのために有効にされます (PPP では、LCP パケットは、アドレスなしで、制御
     フィールド圧縮、とすべての制御文字エスケープを常に送信します)。

     このノードは、async で送信されたパケットのための ``フラグ共有'' をサポー
     トします。これは、1 つのフレームのトレーリング (後尾) フラグバイトが次の
     オープニング (開始) フラグバイトと共有されるところの最適化です。フレーム
     間のフラグ共有は、送信アイドル時間の 1 秒後に無効にされます。

フック
     このノードタイプは、次のフックをサポートします:

     async  非同期の接続です。一般的に、このフックは、tty デバイス上のシリアル
            データの送信を操作する ng_tty(4) ノードに接続されます。

     sync   同期の接続です。このフックは、同期フレームを送信し、受信します。
            PPP に関しては、これらのフレームは、アドレス、コントロールとプロト
            コルフィールドを含んでいますが、チェックサムフールドは含んでいませ
            ん。一般的に、このフックは、ng_ppp(4) タイプノードの個々のリンク
            フックに接続されます。

コントロールメッセージ
     このノードタイプは、次を加えて、一般的なコントロールメッセージをサポート
     します:

     NGM_ASYNC_CMD_SET_CONFIG (setconfig)
          struct ng_async_cfg によって説明されているノード設定を設定します。

              struct ng_async_cfg {
                      u_char    enabled;  /* コード化をオン/オフします */
                      uint16_t  amru;     /* 最大受信 async フレーム長 */
                      uint16_t  smru;     /* 最大受信 sync フレーム長 */
                      uint32_t  accm;     /* ACCM エンコード */
              };
          enabled フィールドは、すべてのエンコード(コード化)/デコード関数を
          (デフォルトは、無効) を有効にするか無効にします。無効にされると、
          ノードは、単純な ``パススルー'' モードで動作します。amru と smru
          フィールドは、それぞれ非同期と同期 MRU (最大受信ユニット) 値です。こ
          れらは、ともに 1600 がデフォルトです。async MRU は、非同期なデコード
          (復号化する) の後の着信フレームの長さに適用するのに注意してくださ
          い。accm フィールドは、文字 0x00 から 0x1f (デフォルトは、
          0xffffffff) のエスケープを制御する非同期文字制御マップです。

     NGM_ASYNC_CMD_GET_CONFIG (getconfig)
          このコマンドは、現在の設定の構造体を返します。

     NGM_ASYNC_CMD_GET_STATS (getstats)
          このコマンドは、パケット、オクテット、とエラーカウントのためのノード
          統計を含む struct ng_async_stat を返します。

     NGM_ASYNC_CMD_CLR_STATS (clrstats)
          ノード統計をクリアします。

シャットダウン
     このノードは、NGM_SHUTDOWN コントロールメッセージを受け取るか、すべての
     フックが切断されている時、シャットダウンします。

関連項目
     netgraph(4), ng_ppp(4), ng_tty(4), ngctl(8)

     W. Simpson, PPP in HDLC-link Framing, RFC 1662.

     W. Simpson, The Point-to-Point Protocol (PPP), RFC 1661.

歴史
     ng_async ノードタイプは、FreeBSD 4.0 で実装されました。

作者
     Archie Cobbs <archie@FreeBSD.org>

FreeBSD 11.4                   November 13, 2012                  FreeBSD 11.4

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