FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
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名称 | 書式 | 解説 | 使用例 | 診断 | 関連項目 | 歴史 | バグ
MWL(4)             FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル             MWL(4)

名称
     mwl -- Marvell 88W8363 IEEE 802.11n 無線ネットワークドライバ

書式
     このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル
     設定ファイルに置きます:

           device mwl
           device mwlfw
           device wlan
           device firmware

     もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため
     には、次の行を loader.conf(5) に置きます:

           if_mwl_load="YES"

解説
     mwl ドライバは、Marvell 88W8363 の部品に基づく IEEE 802.11n 無線ネット
     ワークアダプタのサポートを行います。PCI およびカードバスインタフェース
     が、サポートされています。

     このドライバは、動作するために mwlfw モジュールで構築されたファームウェア
     を必要とします。通常、このモジュールは、ドライバの要求に応じてロードされ
     ますが、カーネル中にコンパイルすることもできます。

     サポートしている機能は、802.11n、電源管理、BSS、MBSS とホストベースのアク
     セスポイント操作モードを含んでいます。すべてのホストとデバイスの相互作用
     は、DMA を通して行われます。

     mwl ドライバは、802.11 フレームとして IP と ARP トラフィックをカプセル化
     しますが、それは、802.11 または 802.3 フレームのいずれかを受信できます。
     デバイスは、それぞれ適切な転送速度で 802.11n、802.11a、802.11g と 802.11b
     操作をサポートします。使用される実際の転送速度は、ファームウェアで実装さ
     れたシグナル品質と ``rate control'' (速度制御) アルゴリズムに依存します。
     すべてのチップには、WEP、AES-CCM、TKIP と Michael 暗号操作をサポートする
     ハードウェアがあります。

     ドライバは、station, hostap, meshwds モード操作をサポートします。複数
     の hostap 仮想インタフェースが、同時の使用のために設定されます。複数のイ
     ンタフェースが設定されるとき、それぞれは、基本的なデバイスに割り当てられ
     た mac アドレスの U/L ビットを設定することによって形成される別々の mac ア
     ドレスがあるかもしれません。いくつもの wds 仮想インタフェースが、hostap
     インタフェースと共に設定されます。複数の station インタフェースは、無線の
     リピータデバイスを構築するために hostap インタフェースと共に操作されま
     す。このデバイスを設定する詳しい情報については、ifconfig(8) を参照してく
     ださい。

     mwl ドライバによってサポートされるデバイスは、Cardbus または mini-PCI
     パッケージのいすれかで提供されます。Cardbus スロットの無線カードは、急い
     で挿入されて、イジェクトされるかもしれません。

使用例
     既存の BSS ネットワークに結合します (すなわち、アクセスポイントに接続しま
     す):

           ifconfig wlan create wlandev mwl0 inet 192.168.0.20 \
                   netmask 0xffffff00"

     ネットワーク名 ``my_net'' で特定の BSS ネットワークに結合します:

           ifconfig wlan create wlandev mwl0 inet 192.168.0.20 \
                   netmask 0xffffff00 ssid my_net"

     WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します:

           ifconfig wlan0 create wlandev mwl0
           ifconfig wlan0 inet 192.168.0.20 netmask 0xffffff00 ssid my_net \
                   wepmode on wepkey 0x8736639624

     802.11g ホストベースのアクセスポイントを作成します:

           ifconfig wlan0 create wlandev mwl0 wlanmode hostap
           ifconfig wlan0 inet 192.168.0.10 netmask 0xffffff00 ssid my_ap \
                   mode 11g

     802.11a メッシュステーションを作成します:

           ifconfig wlan0 create wlandev mwl0 wlanmode mesh
           ifconfig wlan0 meshid my_mesh mode 11a inet 192.168.0.10/24

     2 つの仮想 802.11a ホストベースのアクセスポイント、有効にされた WEP があ
     るもの、とセキュリティのないもの、を作成し、fxp0 (有線) デバイスにそれら
     をブリッジします:

           ifconfig wlan0 create wlandev mwl0 wlanmode hostap \
                   ssid paying-customers wepmode on wepkey 0x1234567890 \
                   mode 11a up
           ifconfig wlan1 create wlandev mwl0 wlanmode hostap bssid \
                   ssid freeloaders up
           ifconfig bridge0 create addm wlan0 addm wlan1 addm fxp0 up

診断
     mwl%d: unable to setup builtin firmware  ファームウェアをダウンロードす
     る、または、セットアップすることで問題がありました。デバイスは、使用可能
     ではありません。

     mwl%d: failed to setup descriptors: %d  DMA データ構造をセットアップする
     ことで問題がありました。これは、通常連続的にメモリを割り付けることができ
     ないことによって、引き起こされます。

     mwl%d: transmit timeout  転送のためのハードウェアにディスパッチされたフ
     レームは、時間内に完了できませんでした。これは、起こるべきではありませ
     ん。

     mwl%d: device not present  cardbus デバイスは、アクティブである間にイジェ
     クトされました。ファームウェアへの要求は、完了しませんでした。

関連項目
     cardbus(4), intro(4), mwlfw(4), pci(4), wlan(4), wlan_ccmp(4),
     wlan_tkip(4), wlan_wep(4), wlan_xauth(4), hostapd(8), ifconfig(8),
     wpa_supplicant(8)

歴史
     mwl デバイスドライバは、FreeBSD 8.0 ではじめて登場しました。

バグ
     ドライバは、ステーションモードで電源節約操作をサポートしません。その結
     果、電源の使用は、準最適です (例えば、ラップトップ上で)。

FreeBSD 11.4                     July 8, 2009                     FreeBSD 11.4

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