日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
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KTRACE(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル KTRACE(1)
名称
ktrace -- カーネルプロセスのトレースを有効にする
書式
ktrace [-aCcdi] [-f trfile] [-g pgrp | -p pid] [-t trstr]
ktrace [-adi] [-f trfile] [-t trstr] command
解説
ktrace ユーティリティは、指定されたプロセスのためのカーネルのトレースログ
記録を有効にします。カーネルのトレースデータは、ファイル ktrace.out ログ
に記録されます。トレースされるカーネルの動作は、システムコール、namei 変
換、シグナル処理と I/O を含んでいます。
いったんトレースがプロセスで有効にされると、トレースデータは、プロセスの
終了またはトレースポイントのいずれかがクリアされるまで、ログ記録されま
す。トレースされるプロセスは、大量のログデータを速く生成することができま
す。プロセスをトレースすることを試みる前に、トレースを無効にする方法を
ユーザが覚えておくことを強く推奨されます。次のコマンドは、すべてのユーザ
に所有されたプロセスでトレースすることを無効にするのに十分であり、ルート
によって実行されているなら、すべてのプロセスを無効にします:
$ ktrace -C
トレースファイルは、人間に読み込み可能ではありません。それをデコードする
ためには、kdump(1) を使用します。
このユーティリティは、カーネル設定ファイルの ``KTRACE'' オプションをつけ
て構築されたカーネルでのみ使用できます。
オプションは、次の通りです:
-a 再作成する代わりにトレースファイルに追加します。
-C すべてのユーザに所有されたプロセスでトレースを無効にします、ルー
トによって実行されているなら、システムのすべてのプロセスを無効に
します。
-c 与えられるファイルまたはプロセスに関連している指定されたトレース
ポイントをクリアします。
-d 子孫。指定されたプロセスのすべての現在の子プロセスのための操作を
行います。また、-i オプションも参照してください。
-f trfile
ktrace.out の代わりに trfile にトレースレコードをログ記録します。
-g pgid
プロセスグループのすべてのプロセスでトレースを有効 (無効) にしま
す (1 つの -g フラグだけが許可されます)。
-i 継承する。指定されたプロセスのすべての将来の子プロセスにトレース
フラグを渡します。また、-d オプションも参照してください。
-p pid 指示されたプロセス ID を有効 (無効) にします (1 つの -p フラグだ
けが許可されます)。
-t trstr
1 つごとに 1 文字の有効にするか、または無効にするトレースポイント
のリストを指定していします。明示的なリストが指定されないなら、ト
レースポイントのデフォルトの組が使用されます。
次のトレースポイントがサポートされます:
c システムコールをトレースする
f ページフォルトをトレースする
i I/O をトレースする
n namei 変換をトレースする
p ケーパビリティチェックの失敗をトレースする
s シグナル処理をトレースする
t 様々な構造体をトレースする
u ユーザランドのトレース
w コンテキストスイッチ
y sysctl(3) 要求をトレースする
+ トレースポイント c, i, n, p, s, t, u, y のデフォルトの組を
トレースする
command
指定されたトレースフラグで command を実行します。
-p, -g, と command オプションは、相互に排他的です。
使用例
"make" を実行し、次に、それとあらゆる子プロセスをトレースします:
$ ktrace -i make
プロセス ID 34 のすべてのカーネル操作をトレースします:
$ ktrace -p 34
プロセスグループ 15 のプロセスのすべてのカーネル操作をトレースし, すべて
の現在と将来の子プロセスにトレースフラグを渡します:
$ ktrace -idg 15
プロセス 65 のすべてのトレースを無効にします:
$ ktrace -cp 65
プロセス 70 とすべての現在の子プロセスでシグナルのトレースを無効にします:
$ ktrace -t s -cdp 70
プロセス 67 で I/O のトレースを有効にします:
$ ktrace -ti -p 67
ファイル "tracedata" へのすべてのトレースを無効にします:
$ ktrace -c -f tracedata
すべてのユーザ所有のプロセスのトレースを無効にします:
$ ktrace -C
関連項目
dtrace(1), kdump(1), truss(1), ktrace(2)
歴史
ktrace コマンドは、4.4BSD で登場しました。
バグ
trfile が通常のファイルの場合だけ動作します。
FreeBSD 11.4 July 24, 2017 FreeBSD 11.4