FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 使用例 | 関連項目 | バグ
KRB5_OPENLOG(3)        FreeBSD ライブラリ関数マニュアル        KRB5_OPENLOG(3)

名称
     krb5_initlog, krb5_openlog, krb5_closelog, krb5_addlog_dest,
     krb5_addlog_func, krb5_log, krb5_vlog, krb5_log_msg, krb5_vlog_msg --
     Heimdal ログ記録関数

ライブラリ
     Kerberos 5 ライブラリ (libkrb5, -lkrb5)

書式
     #include <krb5.h>

     typedef void
     (*krb5_log_log_func_t)(const char *time, const char *message,
         void *data);

     typedef void
     (*krb5_log_close_func_t)(void *data);

     krb5_error_code
     krb5_addlog_dest(krb5_context context, krb5_log_facility *facility,
         const char *destination);

     krb5_error_code
     krb5_addlog_func(krb5_context context, krb5_log_facility *facility,
         int min, int max, krb5_log_log_func_t log,
         krb5_log_close_func_t close, void *data);

     krb5_error_code
     krb5_closelog(krb5_context context, krb5_log_facility *facility);

     krb5_error_code
     krb5_initlog(krb5_context context, const char *program,
         krb5_log_facility **facility);

     krb5_error_code
     krb5_log(krb5_context context, krb5_log_facility *facility, int level,
         const char *format, ...);

     krb5_error_code
     krb5_log_msg(krb5_context context, krb5_log_facility *facility,
         char **reply, int level, const char *format, ...);

     krb5_error_code
     krb5_openlog(krb5_context context, const char *program,
         krb5_log_facility **facility);

     krb5_error_code
     krb5_vlog(krb5_context context, krb5_log_facility *facility, int level,
         const char *format, va_list arglist);

     krb5_error_code
     krb5_vlog_msg(krb5_context context, krb5_log_facility *facility,
         char **reply, int level, const char *format, va_list arglist);

解説
     これらの関数はメッセージを 1 つ以上の宛先にログ記録します。

     krb5_openlog() 関数はメッセージをログ記録するために使用されるログ記録
     facility (機能) を作成します。facility (機能) は 1 つ以上の宛先 (ファイ
     ル、syslog または他のデバイスを指定できる) から成ります。program パラメー
     タはログ記録を行うプログラムの一般的名前であるべきです。この名前は使用す
     る当て先を検索するために使用されます。この情報は krb5.conf 設定ファイルの
     logging セクションに含まれています。エントリが program で見つけられないな
     ら、デフォルトのエントリが使用されるか、またはそれも欠けているなら、
     SYSLOG が宛先として使用されます。

     ログ記録 facility (機能) をクローズするためには、krb5_closelog() 関数を使
     用します。

     facility (機能) にメッセージをログ記録するためには、関数 krb5_log(),
     krb5_log_msg(), krb5_vlog() または krb5_vlog_msg() の 1 つを使用します。
     _msg で終わる関数は、ただログ記録されたメッセージへのポインタを返答として
     reply に返します。この文字列は割り付けられ、free() で解放するべきです。
     format は標準の printf() スタイル書式文字列です (が、「バグ」セクションを
     参照)。

     ログ記録が行われるところでより良い制御がしたいなら、krb5_openlog() を使用
     する代わりに、ただ facility (機能) を初期化しますが、実際のログ記録の宛先
     をなにも定義しない、krb5_initlog() を呼び出すことができます。そして、利用
     者は krb5_addlog_dest() と krb5_addlog_func() 関数で宛先を追加することが
     できます。これらの 1 番目は、ログ記録の宛先を指定する文字列を取って、
     facility (機能) にこれを追加します。なんらかの標準的でないログ記録を行い
     たいなら、ログ記録するとき使用する関数を指定できる krb5_addlog_func() 関
     数を使用することができます。log 関数は現在の時間を指定する文字列である
     time とログ記録するためのメッセージである message でメッセージごとに呼び
     出されます。close は facility (機能) がクローズするときに呼び出されます。
     利用者は data パラメータでアプリケーション特有のデータを渡すことができま
     す。minmax パラメータは宛先 (以下で定義) と同じです。無限の最大を指定
     するには、-1 を渡します。

     krb5_openlog() は krb5_initlog() を呼び出し、次に、宛先が見つかるごとに
     krb5_addlog_dest() を呼び出します。

   宛先
     (krb5.conf で指定されるような) 定義された宛先は次の通りです:

           STDERR
                これはプログラムの stderr にログ記録します。

           FILE:/file

           FILE=/file
                指定されたファイルにログ記録します。コロン (:) を使用する形式
                はファイルに追加され、等号 (=) があるファイルはファイルを切り
                詰めます。切り詰める形式はファイルをオープンし続け、一方、追加
                する形式は (ログを循環させることができる) それぞれのログメッ
                セージの後でそれをクローズします。切り詰める形式は主に MIT
                libkrb5 との互換性のためのものです。

           DEVICE=/device
                これは指定されたデバイスにログ記録します。現在のところ、これは
                FILE:/device と同じです。

           CONSOLE
                コンソールにログ記録します。これは DEVICE=/dev/console と同じ
                です。

           SYSLOG[:priority[:facility]]
                優先順序と facility (機能) 使用して、メッセージを syslog シス
                テムに送ります。これらの 1 つのために名前を得るために、
                syslog(3) に渡されたマクロの名前を取り、先導する LOG_ を取り除
                きます (LOG_NOTICE は NOTICE になります)。デフォルト値 (認識さ
                れていない値として使用される値と同様に) はそれぞれ ERR と AUTH
                です。優先順序と facility (機能) のリストについては syslog(3)
                を参照してください。

     各宛先は min-max/ として指定された一連のログ記録レベルと共にオプションで
     先頭に追加されます。krb5_log() への level パラメータがこの範囲 (包括的)
     にあるなら、メッセージはこの宛先にログ記録され、そうでなければ、ログ記録
     されません。min と max の値のどちらかが省略されるかもしれません、この場合
     min は 0 であると仮定され、max は無限であると仮定されます。利用者がダッ
     シュを含めないなら、min と max の両方は指定された値に設定します。範囲が指
     定されていないなら、すべてのメッセージはログ記録されます。

使用例
           [logging]
                   kdc = 0/FILE:/var/log/kdc.log
                   kdc = 1-/SYSLOG:INFO:USER
                   default = STDERR

     これはレベル 0 で kdc プログラムから /var/log/kdc.log まですべてのメッ
     セージをログ記録して、他のメッセージは優先順序 LOG_INFO と facility (機
     能) LOG_USER で syslog にログ記録されます。他のすべてのプログラムはそれら
     の stderr にすべてのメッセージをログ記録します。

関連項目
     syslog(3), krb5.conf(5)

バグ
     これらの関数は、メッセージを書式化するために asprintf() を使用します。利
     用者のオペレーティングシステムで動作する asprintf() がないなら、置換され
     たものが使用されます。現在のところ、この置換は (浮動小数点のような) いく
     つかの正しい変換仕様を取り扱いません。これが修正されるまで、これらの変換
     の使用は避けられるべきです。

     ログ記録が syslog facility (機能) に行われるなら、これらの関数は
     openlog() と syslog() の実装次第で、スレッドセーフでないかもしれません。

HEIMDAL                         August 6, 1997                         HEIMDAL

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