日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
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GROTTY(1) GROTTY(1) 名称 grotty - タイプライタ型デバイスのための groff ドライバ 書式 grotty [ -bBcdfhioruUv ] [ -Fdir ] [ files... ] -F オプションとパラメータの間に空白を含めることが可能です。 解説 grotty は、GNU troff の出力をタイプライタ型デバイスのために変換します。 通常 grotty は、ASCII ベースのシステム上では groff に -Tascii, -Tlatin1, -Tkoi8-r または -Tutf8 またはのいずれかのオプションを指定する ことにより、EBCDIC ベースのシステム上では -Tcp1047 および -Tutf8 オプ ションを指定することによりそれぞれ起動されます。ファイル名を指定しない 場合は標準入力を読み込みます。ファイル名として - を指定した場合も標準入 力を読み込みます。出力は標準出力に書き込まれます。 デフォルトでは、テキスト属性 (ボールド、イタリック、色) を変えるため に、grotty は SGR エスケープシーケンス (ISO 6429 であり ANSI 色シーケン スとも呼ばれます) を出力します。これにより、8 種類の背景色と前景色が持 てます。更に、ボールドとイタリック属性は同時に使用可能です (BI フォント を使います)。 次の色が tty.tmac で定義されています: black, white, red, green, blue, yellow, magenta, cyan。未知の色はデフォルトの色にマップされます (端末の 設定に依存しますが、ほとんどの場合前景色は黒で、背景色は白です)。 昔の動作に戻すには -c を使用してください。grotty は、ボールド文字 c を `c BACKSPACE c' というシーケンスで、イタリック文字 c を `_ BACKSPACE c' というシーケンスで出力するようになります。同時に色出力が無効になりま す。同じ効果を得るには、環境変数 GROFF_NO_SGR を設定するか、`sgr' X コ マンド (後述) を使用します。 SGR サポートのためには、less(1) に -R オプションを使用することで、 grotty の古い出力フォーマットを解釈しないようにさせます。その結果、less をページャとして使うすべてのプログラムはこのオプションを渡す必要があり なす。特に man(1) の場合、-R を $PAGER 環境変数に追加する、例えば PAGER="/usr/bin/less -R" export PAGER とするか、man の -P オプションにてページャ実行形式とオプションを指定す るか、man の設定ファイルを同様の方法で修正します。 grotty の古い整形を ul(1) を通すことにより、端末で表示することができる ようになります。more(1) や less(1) のようなページャも、これらのシーケン スを表示することができます。less(1) を使って表示する場合は -B または -U オプションを、more(1) を使って表示する場合は -b オプションを使用してく ださい。grotty は逆改行を出力しないので、col(1) を通す必要はありませ ん。 フォント記述ファイルには、以下のコマンドを含めることができます。 internalname n ここで、n は 10 進数の整数です。もし n の 01 ビットがセットされているな ら、そのフォントはイタリックフォントとして扱われます。02 ビットがセット されているなら、ボールドフォントとして扱われます。フォント記述のコード フィールドは、出力時に用いられる文字を指定します。このコードは、troff の \N エスケープシーケンスでも使用されます。 オプション -b ボールド文字を出力するのに二重打ちを使わないようにします。-c が 使われていない場合には無視されます。 -B ボールドイタリック文字をただの二重打ちで出力します。-c が使われ ていない場合には無視されます。 -c grotty の古い出力フォーマット (上述) を使用します。また、色出力 も無効化します。 -d すべての \D コマンドを無視します。このオプションを指定しないと、 grotty は \D'l...' コマンドのうち引数のどちらかが 0 (すなわち水 平あるいは垂直線の描画) であるものを、文字 -, |, + を用いて描画 します。 -f フォームフィードを使用します。最終行に出力するものがないページの 最後にフォームフィードが出力されます。 -Fdir フォントとデバイス記述ファイルの検索パスの前に、ディレクトリ dir/devname を追加します。name はデバイス名で、通常は ascii, latin1, koi8-r, utf8 または cp1047 のいずれかです。 -h 出力に水平タブを使用します。水平タブは 8 桁ごとに設定されている ものとします。 -i イタリックフォント (`I' と `BI') に対し、下線属性を使用する代り にイタリックテキスト属性を設定するエスケープシーケンスを使用しま す。ほとんどの端末 (xterm を含みます) がこれをサポートしないこと に注意してください。-c が使用されている場合には無視されます。 -o (-c で有効にされた古い出力形式の場合はボールド文字か下線文字以 外) 二重打ちを使わないようにします。 -r イタリックフォント (`I' と `BI') に対し、下線属性を使用する代り に反転テキスト属性を設定するエスケープシーケンスを使用します。-c が使用されている場合には無視されます。 -u イタリック文字を出力するのにアンダラインを使用しないようにしま す。-c が使用されていない場合には無視されます。 -U ボールドイタリック文字をただのアンダラインで出力します。-c が使 用されていない場合には無視されます。 -v バージョン番号を表示します。 使用法 grotty は、\X エスケープシーケンスで生成した、単独の X コマンドを理解し ます。 \X'tty: sgr n' n が 0 でない場合か無い場合、SGR 出力を有効にします (デフォルト です)。そうではない場合、ボールドと下線に関し、古い描画方式を使 用します。 環境変数 GROFF_NO_SGR 設定すると、ボールドとアンダラインに対し (バックスペース文字を使 うという) 古い描画方式を使用します。色は無効化されます。 関連ファイル /usr/share/groff_font/devascii/DESC ascii デバイス記述ファイル /usr/share/groff_font/devascii/F ascii デバイスにおけるフォント F 用のフォント記述ファイル /usr/share/groff_font/devkoi8-r/DESC koi8-r デバイス記述ファイル /usr/share/groff_font/devkoi8-r/F koi8-r デバイスにおけるフォント F 用のフォント記述ファイル /usr/share/groff_font/devlatin1/DESC latin1 デバイス記述ファイル /usr/share/groff_font/devlatin1/F latin1 デバイスにおけるフォント F 用のフォント記述ファイル /usr/share/groff_font/devutf8/DESC utf8 デバイス記述ファイル /usr/share/groff_font/devutf8/F utf8 デバイスにおけるフォント F 用のフォント記述ファイル /usr/share/groff_font/devcp1047/DESC cp1047 デバイス記述ファイル /usr/share/groff_font/devcp1047/F cp1047 デバイスにおけるフォント F 用のフォント記述ファイル /usr/share/tmac/tty.tmac grotty で用いるマクロ /usr/share/tmac/tty-char.tmac そのままでは grotty に表示できない文字の表示方法の定義 EBCDIC ホストでは、cp1047 デバイス用のファイルのみがインストールされる ことに注意してください。 バグ grotty は、単純なドキュメントの作成を意図して作られています。 水平や鉛直方向への小さな移動 (半改行など、1文字、1行より小さな位置決め) をサポートしていません。 水平線、鉛直線以外の \D コマンドはサポートされていません。 1 行目よりも上に位置する文字(すなわち垂直方向の座標が 0 である文字)は出 力されません。 色の扱い方が grops(1) と違います。\M は閉じたグラフィック物体 (どちらに せよ grotty はこれをサポートしません) の塗り潰し色を設定しませんが、文 字セルの背景色を変えるので、後続する操作すべてに影響します。 関連項目 groff(1), troff(1), groff_out(5), groff_font(5), groff_char(7), ul(1), more(1), man(1), less(1) Groff Version 1.19.2 4 September 2005 GROTTY(1)