FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 非推奨の注意 | 解説 | オプション | 関連項目 | COPYING
gdb(1)                             GNU Tools                            gdb(1)



名称
       gdb - GNU デバッガ

書式
       gdb    [-help] [-nx] [-q] [-batch] [-cd=dir] [-f] [-b bps] [-tty=dev]
              [-s symfile] [-e prog] [-se prog] [-c core] [-x cmds] [-d dir]
              [prog[core|procID]]

非推奨の注意
       gdb のこのバージョンは、推奨されず、FreeBSD 基本システムの将来のバー
       ジョンから取り除かれるかもしれません。gdb のより新しいバージョンは、
       ports またはパッケージから利用可能です (devel/gdb)。

解説
       GDB をはじめとするデバッガは、プログラムが実行中もしくはクラッシュした
       時にそのプログラムの ``内部'' で何が行なわれているか/行われていたかを調
       べるのに使用されます。

       GDB は、4 つの機能 (加えてこれらをサポートする機能) によって実行中にバ
       グを見つけることを手助けします。


          •   プログラムの動作を詳細に指定してプログラムを実行させる。


          •   指定した条件でプログラムを停止させる。


          •   プログラムが止まった時に、何が起こったか調べる。


          •   バグによる副作用を修正し、別のバグを調べるためプログラムの状態を
              変更する。


       GDB では C, C++, Modula-2 などで書かれたプログラムのデバッグが行なえま
       す。GNU Fortran コンパイラが完成すれば Fortran もサポートされます。

       GDB はシェルコマンド gdb で起動されます。いったん起動すると、GDB コマン
       ド quit を実行して終了するまで、端末からコマンドを読み続けます。gdb の
       オンラインヘルプは (gdb の中で) help コマンドを実行すれば表示されます。

       gdb は引数やオプション無しで起動できますが、たいてい、1 つか 2 つの引数
       を付けて起動します。実行プログラムを引数にする場合は以下のようになりま
       す:

       gdb program


       また実行プログラムと core ファイルの両方を指定することもできます:

       gdb program core


       もし実行中のプロセスのデバッグを行ないたい場合には、第 2 引数として
       core の代わりにプロセス ID を指定します:

       gdb program 1234


       これは GDB をプロセス ID 1234 のプロセスに接続します (このとき `1234'
       という名前のファイルが存在してはいけません。GDB はまず core ファイルを
       最初にチェックしにいくからです)。

       よく利用される GDB コマンドには以下のようなものがあります:

       break [file:]function
               ブレークポイントを  (file 内の) function に設定します。

       run [arglist]
              プログラムの実行を開始します (もしあれば arglist を引数として)。

       bt     バックトレース: プログラムのスタックを表示します。

       print expr
               式の値を表示します。

       c      プログラムの実行を再開します。(たとえばブレークポイントで実行を
              中断した後で)

       next   次のプログラム行を実行します。その行内の全ての関数は 1 ステップ
              で実行されます。

       step   次のプログラム行を実行します。もしその行に関数が含まれていれば、
              その関数内をステップ実行していきます。

       help [name]
              GDB コマンド name についての情報や、GDB を使う上での一般的な情報
              を表示します。

       quit   GDB を終了します。

       GDB の詳細については Using GDB: A Guide to the GNU Source-Level
       Debugger, by Richard M. Stallman and Roland H. Pesch. を参照してくださ
       い。同じテキストは、info プログラム内の gdb エントリからオンラインで参
       照できます。

オプション
       オプション以外の引数は、実行ファイルと core ファイル (もしくはプロセス
       ID) を表します。つまりオプションフラグでもオプションフラグの引数でもな
       い最初の引数は `-se' オプションで指定するファイルと同じになり、(もしあ
       れば) 次の 2 番目の引数は `-c' オプションで指定するファイルと同じになり
       ます。オプションの多くは、長い表記法と短い表記法の両方で指定することが
       できますが、ここではその両方を示します。長い表記法は、どのオプションで
       あるのかが明確であれば、短く切り詰めても構いません。(好みにより `-' の
       代わりに `+' が使用できますが、ここではよく用いられる表記で記します。)

       全てのオプションとコマンドライン引数は指定した順番に処理されます。`-x'
       オプションが使用されると、この順番は変わってきます。


       -help

       -h     短い説明つきで、全てのオプションを表示します。


       -symbols=file

       -s file
              シンボルテーブルをファイル file から読みます。


       -exec=file

       -e file
              ファイル file を実行可能ファイルとして利用します。core dump と連
              係して pure data を調べるのにも用いられます。


       -se=file
              ファイル file からシンボルテーブルを読み、同時にそれを実行可能
              ファイルとして利用します。


       -core=file

       -c file
              ファイル file を core dump として利用します。


       -command=file

       -x file
              ファイル file から GDB のコマンドを読み込み、実行します。


       -directory=directory

       -d directory
              ソースファイルを探すサーチパスに directory を追加します。



       -nx

       -n     初期化ファイル `.gdbinit' からコマンドを読み込みません。通常は、
              全てのコマンドオプションと引数が処理された後で、初期化ファイル内
              のコマンドが実行されます。



       -quiet

       -q     起動時のメッセージおよび copyright を表示しません。これらのメッ
              セージはバッチモードでも抑制されます。


       -batch バッチモードで動作します。`-x' で指定したファイル (および、-nx
              か -n で抑制されていなければ `.gdbinit') 内の全てのコマンドを処
              理した後、戻り値として 0 を返して終了します。コマンドファイル内
              の GDB コマンドの実行中にエラーが生じた場合は、0 以外の値で終了
              します。

              バッチモードは GDB をフィルタとして実行する場合、たとえばプログ
              ラムをダウンロードして別のコンピュータ上で実行したりする場合に便
              利です。以下のメッセージ

              Program exited normally. (プログラムは正常に終了しました。)


              は通常、GDB の制御端末上で実行されるプログラムが終了するたびに出
              力されるものですが、バッチモードではこのようなメッセージは出力さ
              れません。


       -cd=directory
              カレントディレクトリの代わりに directory を GDB の作業用ディレク
              トリとして実行します。


       -fullname

       -f     Emacs が GDB をサブプロセスとして実行する際にこのオプションを付
              加します。このとき GDB は、スタックフレームが表示される度 (プロ
              グラムが中断する度を含みます) に、完全なファイル名と行番号を標準
              的な認識しやすい形式で表示します。この表示書式は 2 つの `\032'
              文字、ファイル名、コロンで区切られた行番号と文字位置、改行の順に
              なっています。これは Emacs -> GDB インタフェースプログラムにおい
              て、フレームに対応するソースコードを表示するために 2 つの `\032'
              文字を使うことになっているからです。


       -b bps リモートデバッグ用に GDB が利用するシリアルインタフェースの転送
              速度を (ボーレートまたはビット/秒で) セットします。


       -tty=device
              プログラムの標準入出力に device を利用します。



関連項目
       info 内の `gdb' エントリ; Using GDB: A Guide to the GNU Source-Level
       Debugger, Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991.

COPYING
       Copyright (c) 1991 Free Software Foundation, Inc.

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       manual provided the copyright notice and this permission notice are
       preserved on all copies.

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       manual under the conditions for verbatim copying, provided that the
       entire resulting derived work is distributed under the terms of a
       permission notice identical to this one.

       Permission is granted to copy and distribute translations of this
       manual into another language, under the above conditions for modified
       versions, except that this permission notice may be included in
       translations approved by the Free Software Foundation instead of in the
       original English.



GNU Tools                          4nov1991                             gdb(1)

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