FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 環境変数 | 終了ステータス | 関連項目 | 歴史 | 作者 |
FETCH(1)                FreeBSD 一般コマンドマニュアル                FETCH(1)

名称
     fetch -- URL (Uniform Resource Locator) によってファイルを検索して取って
     くる

書式
     fetch [-146AadFlMmnPpqRrsUv] [-B bytes] [--bind-address=host] [--ca-
           cert=file] [--ca-path=dir] [--cert=file] [--crl=file] [-i file]
           [--key=file] [-N file] [--no-passive] [--no-proxy=list] [--no-
           sslv3] [--no-tlsv1] [--no-verify-hostname] [--no-verify-peer]
           [-o file] [--referer=URL] [-S bytes] [-T seconds] [--user-
           agent=agent-string] [-w seconds] URL ...
     fetch [-146AadFlMmnPpqRrsUv] [-B bytes] [--bind-address=host] [--ca-
           cert=file] [--ca-path=dir] [--cert=file] [--crl=file] [-i file]
           [--key=file] [-N file] [--no-passive] [--no-proxy=list] [--no-
           sslv3] [--no-tlsv1] [--no-verify-hostname] [--no-verify-peer]
           [-o file] [--referer=URL] [-S bytes] [-T seconds] [--user-
           agent=agent-string] [-w seconds] -h host -f file [-c dir]

解説
     fetch ユーティリティは、fetch(3) ライブラリにコマンド行インタフェースを提
     供します。その目的は、コマンド行の (複数の) URL によって示される (複数の)
     ファイルを検索して、取ってくることです。

     次のオプションが使用可能です:

     -1, --one-file
                 最初に成功した検索されたファイルで停止して、終了コード 0 を返
                 します。

     -4, --ipv4-only
                 fetch は、強制的に IPv4 アドレスのみを使用します。

     -6, --ipv6-only
                 fetch は、強制的に IPv6 アドレスのみを使用します。

     -A, --no-redirect
                 ``一時的な'' (302) リダイレクトを自動的に追跡しません。いくつ
                 かの壊れたウェブサイトは、要求されたオブジェクトが存在しない
                 とき、not-found (見つからない) エラーの代わりにリダイレクトを
                 返します。

     -a, --retry
                 ソフトの失敗で自動的に転送を再試行します。

     -B bytes, --buffer-size=bytes
                 読み込みバッファのサイズをバイト単位で指定します。デフォルト
                 は、16,384 バイトです。バッファサイズをこれより小さく設定する
                 試みは、静かに無視されます。実際に実行された読み込みの数は、
                 冗長レベル 2 以上で報告されます (-v フラグを参照)。

     --bind-address=host
                 発信の接続のために使用されるソケットがバインドされるホスト名
                 または IP アドレスを指定します。

     -c dir      検索して取り出すファイルは、リモートホストのディレクトリ dir
                 にあります。このオプションは、推奨されず、後方互換性のためだ
                 けに提供されています。

     --ca-cert=file
                 [SSL] 信頼された CA 証明書を含んでいる証明書バンドルへのパ
                 ス。指定されなければ、/usr/local/etc/ssl/cert.pem が使用され
                 ます。このファイルが存在しないなら、代わりに、
                 /etc/ssl/cert.pem が使用されます。いずれのファイルも存在せ
                 ず、CA パスが設定されなかったなら、OpenSSL のデフォルト CA
                 cert とパス設定が適用されます。証明書のバンドルは、複数の CA
                 証明書を含むことができます。security/ca_root_nss ポートは、現
                 在の CA バンドルの共通のソースです。

     --ca-path=dir
                 [SSL] ディレクトリ dir は、信頼された CA ハッシュを含んでいま
                 す。

     --cert=file
                 [SSL] file は、クライアント証明書の認証で使用される PEM エン
                 コードされたクライアント証明書/キーです。

     --crl=file  [SSL] PEM 形式でになければならなくて、取り消されたピアの証明
                 書を含んでいる、証明書の取り消しリスト file を指します。

     -d, --direct
                 たとえプロキシが設定されていても、直接の接続を使用します。

     -F, --force-restart
                 -r フラグと組み合わせて、たとえ、ローカルファイルとリモート
                 ファイルに異なる更新時刻があったとしても、強制的に再開しま
                 す。-R の意味も含みます。

     -f file     検索して取り出すファイルは、リモートホストで file と名前が付
                 けられています。このオプションは、推奨されず、後方互換性のた
                 めだけに提供されています。

     -h host     検索して取り出すファイルは、ホスト host にあります。このオプ
                 ションは、推奨されず、後方互換性のためだけに提供されていま
                 す。

     -i file, --if-modified-since=file
                 If-Modified-Since モード: リモートファイルは、ローカルホスト
                 で file より新しい場合のみ、検索して取って来ます。(HTTP 専用)

     --key=file  [SSL] file は、キーとクライアント証明書が別々に格納された場合
                 に、クライアント証明書の認証で使用される PEM エンコードされた
                 クライアントキーです。

     -l, --symlink
                 ターゲットがファイルスキーム URL であるなら、それをコピーする
                 のではなく、ターゲットへのシンボリックリンクを作成します。

     -M

     -m, --mirror
                 ミラーモード: ファイルが既にローカルに存在し、リモートファイ
                 ルと同じサイズと更新時刻があるなら、それは、取って来られませ
                 ん。-m-r フラグは、お互いに排他的であることに注意してくだ
                 さい。

     -N file, --netrc=file
                 FTP サイトのためのログイン名とパスワードを調べるために
                 ~/.netrc の代わりに file を使用します。ファイル形式の説明につ
                 いては、ftp(1) を参照してください。この機能は、実験的です。

     -n, --no-mtime
                 転送されるファイルの更新時刻を保存しません。

     --no-passive
                 FTP コードにアクティブモードを使用することを強制します。

     --no-proxy=list
                 プロキシの使用をすべて無効にする、単一のアスタリスク、または
                 プロキシが使用されるべきでないホストのコンマで区切られた、ま
                 たは空白類で区切られたリストのいずれか。

     --no-sslv3  [SSL] 接続を交渉するとき、SSL バージョン 3 を許可しません。こ
                 のオプションは、推奨されず、後方互換性だけのために提供されて
                 います。SSLv3 は、デフォルトで無効にされます。この振る舞いを
                 変更するために、SSL_ALLOW_SSL3 を設定します。

     --no-tlsv1  [SSL] 接続を交渉するとき、TLS バージョン 1 を許可しません。

     --no-verify-hostname
                 [SSL] ホスト名がサーバによって与えられた証明書の主題と一致す
                 ることを検証しません。

     --no-verify-peer
                 [SSL] 信頼された CA に対するピアの証明書を検証しません。

     -o file, --output=file
                 出力ファイル名を file に設定します。デフォルトで、``パス名''
                 は、指定された URI から抽出され、その basename (基底名) は、
                 出力ファイルの名前として使用されます。`-' の file 引数は、結
                 果が標準出力に向けられることを示します。file 引数がディレクト
                 リであるなら、取って来られた (複数の) ファイルは、デフォルト
                 振る舞いでのように選択された (複数の) 名前でディレクトリに置
                 かれます。

     -P

     -p, --passive
                 パッシブ FTP を使用します。パッシブ FTP がデフォルトであるの
                 で、これらのフラグは、効果がありませんが、アクティブな FTP が
                 デフォルトであった、初期のバージョンとの互換性のために提供さ
                 れています。アクティブモードを強要するためには、--no-passive
                 フラグを使用するか、または FTP_PASSIVE_MODE 環境変数を `NO'
                 に設定します。

     --referer=URL
                 HTTP 要求のために使用する参照側 URL を指定します。URL が
                 ``auto'' に設定されるなら、文書 URL は、参照側 URL として使用
                 されます。

     -q, --quiet
                 寡黙なモード。

     -R, --keep-output
                 出力ファイルは、大切なもので、たとえ、転送が失敗したか、また
                 は未完了だったとしても、どのような状況でも削除されるべきでは
                 ありません。

     -r, --restart
                 以前に中断された転送を再開します。-m-r フラグは、相互に排
                 他的であることに注意してください。

     -S bytes, --require-size=bytes
                 サーバによって報告されたファイルサイズを指定された値と一致す
                 ることを要求します。一致しないなら、メッセージは、印刷 (表示)
                 され、ファイルは、取って来られません。サーバがファイルサイズ
                 を報告することをサポートしないなら、このオプションが無視さ
                 れ、ファイルは、無条件に取って来られます。

     -s, --print-size
                 ファイルを取って来ずに、要求された各ファイルのバイト単位のサ
                 イズを印刷 (表示) します。

     -T seconds, --timeout=seconds
                 タイムアウト値を seconds に設定します。設定されるなら、FTP 転
                 送のための環境変数 FTP_TIMEOUT または HTTP 転送のための環境変
                 数 HTTP_TIMEOUT を上書きします。

     -U, --passive-portrange-default
                 パッシブ FTP を使用するとき、低い (デフォルト) ポート範囲から
                 データ接続のためのポートを割り付けます。これが対応するどの
                 ポート範囲を指定する方法に関する詳細については、ip(4) を参照
                 してください。

     --user-agent=agent-string
                 HTTP 要求のために使用するユーザエージェント文字列を指定しま
                 す。ユーザエージェントを区別する HTTP の起源またはプロキシ
                 サーバで動作するとき、これは、役に立ちます。

     -v, --verbose
                 冗長レベルを増加します。

     -w seconds, --retry-delay=seconds
                 -a フラグが指定されるとき、続くリトライの間に、この秒数待ちま
                 す。

     fetch が SIGINFO シグナル (stty(1)status 引数を参照) を受信するなら、
     現在の転送レートの統計値は、標準の完了メッセージと同じ書式で、標準エラー
     出力に書き込まれます。

環境変数
     FTP_TIMEOUT   FTP 接続を中断する前にウェートする (待つ) 秒単位の最大時
                   間。

     HTTP_TIMEOUT  HTTP 接続を中断する前にウェートする (待つ) 秒単位の最大時
                   間。

     FETCH_BIND_ADDRESS, FTP_LOGIN, FTP_PASSIVE_MODE, FTP_PASSWORD, FTP_PROXY,
     ftp_proxy, HTTP_ACCEPT, HTTP_AUTH, HTTP_PROXY, http_proxy,
     HTTP_PROXY_AUTH, HTTP_REFERER, HTTP_USER_AGENT, NETRC, NO_PROXY,
     no_proxy, SSL_CA_CERT_FILE, SSL_CA_CERT_PATH, SSL_CLIENT_CERT_FILE,
     SSL_CLIENT_KEY_FILE, SSL_CRL_FILE, SSL_ALLOW_SSL3, SSL_NO_TLS1,
     SSL_NO_TLS1_1, SSL_NO_TLS1_2, SSL_NO_VERIFY_HOSTNAME と
     SSL_NO_VERIFY_PEER を含んで、追加の環境変数の説明については、fetch(3) を
     参照してください。

終了ステータス
     fetch コマンドは、成功すれば、0 を返し、失敗すれば、1 を返します。複数の
     URL がコマンドラインに指定されるなら、fetch は、それらのそれぞれを順番に
     検索すること試みて、それらがすべて成功して検索された場合にだけ、0 を返し
     ます。

     -i 引数が使用されていて、リモートファイルが指定されたファイルより新しくな
     くても、コマンドは、成功を返しますが、ファイルは、転送されません。

関連項目
     fetch(3), phttpget(8)

歴史
     fetch コマンドは、FreeBSD 2.1.5 で登場しました。本実装は、FreeBSD 4.1 で
     はじめて登場しました。

作者
     fetch のオリジナル実装は、Jean-Marc Zucconi <jmz@FreeBSD.org> によってお
     こなわれました。Garrett Wollman <wollman@FreeBSD.org> によって
     FreeBSD 2.2 のために拡張が行われ、後に Dag-Erling Sm/rgrav
     <des@FreeBSD.org> と Michael Gmelin <freebsd@grem.de> によって fetch(3)
     ライブラリを使用するように完全に書き直されました。


     -b-t オプションは、もはやサポートされず、警告を生成します。それらは、
     この実装が引き起こさない他の OS バグに対する回避方法です。

     一つは -h, -c-f オプションを使用することと、コマンド行で URL を指定す
     ることの両方を行なうことはできません。

FreeBSD 11.4                      May 6, 2018                     FreeBSD 11.4

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