日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
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FDISK(8) FreeBSD システム管理者マニュアル FDISK(8) 名称 fdisk -- PC スライステーブルの保守ユーティリティ 書式 fdisk [-BIaipqstu] [-b bootcode] [-1234] [disk] fdisk -f configfile [-itv] [disk] プロローグき BIOS がカーネルをブートするためには、特定の規約が厳守されなければなりませ ん。ディスクのセクタ 0 は、ブートコード、スライステーブルとマジックナンバ を含んでいなければなりません。ディスクをいくつかの部分に分割するために BIOS スライスを使用することができます。BIOS は、セクタ 0 を取って来て、マ ジックナンバを確認します。次に、セクタ 0 のブートコードは、スライスが ``active'' とマークされるかを決定するために、スライステーブルを検索しま す。そして、このブートコードは、アクティブなスライスからブートストラップ を取って来て、ブートと可能とマークされているなら、それを実行します。DOS の下で、利用者は、アクティブなもので 1 つ以上のスライスを持つことができま す。DOS の fdisk ユーティリティは、ディスクの空間をスライスに分割するため に使用することができ、それをアクティブに設定します。 解説 訳注: FreeBSD/pc98 版の fdisk(8) については、仮の名前 fdisk_98(8) を参照 してください。 このコマンドは、時代遅れです。ユーザは、代わりに、gpart(8) を使用するよう に勧められます。 FreeBSD ユーティリティ fdisk は、DOS ユーティリティと同様な目的を果たしま す。最初の形式は、スライス情報を表示するか、またはスライステーブルを対話 形式で編集するために使用されます。2 番目は、configfile を使用してスライス テーブルを書き込むために使用され、他のスクリプト/プログラムによって使用さ れるように設計されます。 オプションは、次の通りです: -a アクティブスライスのみを変更します。-f が与えられるなら、無視され ます。 -b bootcode ファイル bootcode からブートコードを取得します。デフォルトは、 /boot/mbr です。 -B ディスクのセクタ 0 に含まれているブートコードを再初期化します。-f が与えられるなら、無視されます。 -f configfile ファイル configfile を使用してスライスの値を設定します。 configfile は、-i も与えられないなら、明白に指定されたスライスの みを変更します、その場合、configfile が読み込まれる前に、すべての 既存のスライスは、削除されます (``未使用'' として、マークされま す)。configfile は、`-' と指定することができ、その場合、標準入力 が読み込まれます。ファイルの構文については、下記の設定ファイルを 参照してください。 警告: -f が使用されるとき、(対話モードでのように) 本当にスライス テーブルを書き込むのかどうか問い合わせられません。注意して使用し てください! -i ディスクのセクタ 0 を初期化します。既存のスライスエントリは、編集 の前に (未使用として、マークされ) クリアされます。(-u と比較)。 -I 1 つの FreeBSD スライスがディスク全体をカバーするように、セクタ 0 のスライステーブルを初期化します。 -p fdisk 設定ファイル形式でスライステーブルを印刷 (表示) して、終了 します。下記の設定ファイルを参照してください。 -q 静かにします。("GEOM not found" のような) 害のない警告は、抑制さ れます。 -s サマリ情報を印刷 (表示) し、終了します。 -t テストモード。スライス値を書き込みません。一般的に、スライステー ブルに書き込まれるものを見るために -f オプションとともに使用され ます。-v の意味を含みます。 -u ディスクのセクタ 0 のスライステーブルを更新 (編集) します。-f が 与えられるなら、無視されます。 -v 冗長にします。-f が使用されるとき、fdisk は、ディスクに書き込まれ ているスライステーブルを印刷 (表示) します。 -1234 単一の fdisk エントリのみを操作します。-f が与えられるなら、無視 されます。 最後のディスク名は、``裸の'' ディスク名だけとして、例えば da0 か、または 完全なパス名として、提供することができます。省略されるなら、fdisk は、マ ウントされたルートディスクからデフォルトのディスクデバイスを見つけ出そう と試みます。 引数なしで呼び出されると、セクタ 0 スライステーブルを印刷 (表示) します。 次は、例です: ******* Working on device /dev/ada0 ******* parameters extracted from in-core disklabel are: cylinders=769 heads=15 sectors/track=33 (495 blks/cyl) parameters to be used for BIOS calculations are: cylinders=769 heads=15 sectors/track=33 (495 blks/cyl) Warning: BIOS sector numbering starts with sector 1 Information from DOS bootblock is: The data for partition 1 is: sysid 165,(FreeBSD/NetBSD/386BSD) start 495, size 380160 (185 Meg), flag 0 beg: cyl 1/ sector 1/ head 0; end: cyl 768/ sector 33/ head 14 The data for partition 2 is: sysid 164,(unknown) start 378180, size 2475 (1 Meg), flag 0 beg: cyl 764/ sector 1/ head 0; end: cyl 768/ sector 33/ head 14 The data for partition 3 is: <UNUSED> The data for partition 4 is: sysid 99,(ISC UNIX, other System V/386, GNU HURD or Mach) start 380656, size 224234 (109 Meg), flag 80 beg: cyl 769/ sector 2/ head 0; end: cyl 197/ sector 33/ head 14 ディスクは、偶然ディスクを満たす 3 つのスライスに分割されます。2 番目のス ライスは、最初の終わりに重なっています。(デバッグ目的のために使用されま す。) sysid スライスをラベル付けするために使用されます。FreeBSD は、10 進数 165 のマジックナンバ (16 進数で A5) を 予約しています。 start と size フィールドは、スライスのセクタ単位の開始アドレスと サイズを与えます。 flag 80 これが、アクティブなスライスであることを指定しま す。 cyl, sector と head フィールドは、スライスの開始アドレスと終了アドレス を指定するために使用されます。 注: これらの数値は、ディスクジオメトリの BIOS の理解を使用して計算され、 ブートブロックに保存されます。 -i と -u フラグは、スライスデータが更新されることを示すために使用されま す。また、-f オプションが与えられないなら、fdisk は、対話形式のモードに入 ります。このモードで、利用者が、fdisk に明示的に伝えないなら、変更は、 ディスクに書き込まれません。 fdisk ユーティリティは、各スライスを表示して、利用者がそれを編集したいか どうかを尋ねます。利用者が yes と答えるなら、fdisk は、各フィールドを通し てステップ実行し、利用者に古い値を表示し、利用者に新しいものを問い合わせ ます。利用者がスライスを終了するとき、fdisk は、それを表示し、利用者にそ れが正しいかどうかを尋ねます。そして、それは、次のエントリに進みます。 cyl, sector と head フィールドを正しく得るには、トリックが必要です。それ で、デフォルトでは、利用者に代わって計算されます。利用者が選択するなら、 それらを指定することができます。 すべてのスライスを処理した後に、利用者は、``アクティブ'' なスライスを変更 するためのオプションを与えます。最後に、セクタ 0 のすべての新しいデータが 累積されたとき、利用者に本当に書き直したいかどうか確認のために尋ねられま す。 -u と -i フラグの違いは、-u フラグが、既存のスライスパラメータを編集 (更 新) し、一方 -i フラグが、それらを ``初期化する'' ために使用されます (古 い値は、無視されます)。また、利用者が最初のスライスを編集するなら、-i は、FreeBSD のために全体のディスクを使用するように設定し、それをアクティ ブにします。 注 開始シリンダ等の自動計算は、BIOS がそのドライブのジオメトリであると考える ている 1 組の数字を使用して行います。これらの数字は、デフォルトで、メモリ 中のディスクラベルから取られますが、fdisk は、始めに、それらを変更する機 会を利用者に与えます。これによって、利用者は、BIOS によってジオメトリ変換 を使用するドライブで動作できるブートブロックを作成することができます。 利用者がディスクのレイアウトを手作業で変更するなら、FreeBSD スライスがシ リンダ境界から始まることを確認してください。 既存のスライスを編集すると、たぶん利用者は、そのスライスのすべてのデータ を失うことになるでしょう。 どのように動作しているかを調べるために 1 度か 2 度は、対話的に fdisk を実 行するべきです。これは、利用者が最後の質問に否定で答える限り完全に安全で す。このマニュアルページで完全に説明されていませんが、fdisk が検出する微 妙なことがらがあります。 設定ファイル -f オプションが与えられたとき、configfile からの値を使用してディスクのス ライステーブルを書き込むことができます。このファイルの構文は、非常に簡単 です。各行は、次のようにコメントか仕様のいずれかです。 # comment ... # で始まる行は、コメントであり無視されます。 g spec1 spec2 spec3 スライス計算で使用される BIOS ジオメトリを設定します。各数字に先 行する文字とともに指定された 3 つの値でなければなりません: cnum シリンダ数を num に設定します。 hnum ヘッド数を num に設定します。 snum セクタ/トラックの数を num に設定します。 これらの仕様では、先行する文字が値は、どれであるかを決定するの で、順不同に指定できます。しかしながら、3 つすべてを指定しなけれ ばなりません。 この行は、スライス情報を指定するあらゆる行の前に現れなければなり ません。 次が真ではないなら、エラーです: 1 <= シリンダの数 1 <= ヘッドの数 <= 256 1 <= セクタ/トラックの数 < 64 シリンダ数は、1024 以下であるべきです、しかし警告が出力されます が、これは、強制されません。ブート可能な FreeBSD スライス (``/'' ファイルシステム) は、最初の 1024 シリンダ以内に完全に収まってい なければならないことに注意してください。そうでなければ、ブート は、失敗するかもしれません。ブート不可能なスライスには、この制限 は、ありません。 1019 シリンダ、39 ヘッドと 63 セクタのディスクの例 (これらのすべ ては、同等です): g c1019 h39 s63 g h39 c1019 s63 g s63 h39 c1019 p slice type start length slice (1-4) で与えられたスライスに、タイプを type、開始セクタを start、セクタ数を length セクタに設定します。start または length に K, M または G の接尾子が付けられているなら、それは、それぞれ、 Kilobyte, Megabyte または Gigabyte の単位と見なされます。start が "*" として与えられるなら、それは、前のパーティション終わりの値に 設定されます。length が "*" として与えられるなら、パーティション 終わりは、ディスクの終りに設定されます。 これらの行によって明白に言及されたスライスだけが変更されます。p 行によって参照されない任意のスライスは、変更されません。しかしな がら、無効のスライステーブルが存在しているか、-i オプションが指定 されるなら、すべての既存のスライスエントリは、クリアされ (未使用 としてマークされ)、これらの p 行は、きちんとスライス情報を設定す るために使用されなければなりません。複数のスライスを設定する必要 があるなら、各スライス毎に 1 つで、複数の p 行を指定しなければな りません。 これらのスライス行は、存在しているなら、任意のジオメトリ指定行の 後に現れなければなりません。 type は、FreeBSD スライスを表す 165 です。0 のスライスタイプを指 定することは、スライスをクリアして、未使用としてマークするのと同 じです。しかしながら、それでも (``0'' のような) ダミーの値を、 start と length に指定しなければなりません。 注: 必要なら、開始オフセットは、ヘッド境界まで切り上げられ、必要 なら、終了オフセットは、シリンダ境界まで切り下げられます。 例: スライス 4 をクリアし、それを未使用とマークします: p 4 0 0 0 例: スライス 1 を FreeBSD スライスにし、セクタ 1 から始まって 2503871 セクタ長に設定します (注: これらの数値は、ヘッドとシリン ダ境界に対応して切り上げ、切り下げされます): p 1 165 1 2503871 例: スライス 1、2 と 4 を FreeBSD のスライスに設定するためには、 最初は、2 ギガバイト、2 番目は 10 ギガバイトで、4 番目は、ディス クの残りとなります (さらに、数値は、適切に丸められます): p 1 165 63 2G p 2 165 * 10G p 3 0 0 0 p 4 165 * * a slice slice をアクティブスライスにします。設定ファイルのどこでも置けま すが、1 つだけは、存在していなければなりません。 例: スライス 1 をアクティブスライスにします: a 1 関連ファイル /boot/mbr デフォルトのブートコード。 関連項目 boot0cfg(8), bsdlabel(8), gpart(8), newfs(8) 歴史 fdisk のバージョンは、Mach Operating System ではじめて登場しました。それ は、FreeBSD 3.0 で登場しました。それは、その後 386BSD に移植されました。 バグ デフォルトのブートコードは、必ずしもすべてのスライスタイプを、特に MS-DOS 6.x 以降に導入されたものを正確に扱いません。 全体のユーティリティは、よりユーザフレンドリにされるべきです。 FreeBSD のためのほとんどの新しいユーザは、``slice'' (スライス) と ``partition'' (パーティション) の違いを理解せず、順応することを難しくしま す。 利用者は、ディスクを FreeBSD に完全に専用にするために、このコマンドを使用 することはできません。bsdlabel(8) コマンドは、このために使用されなければ なりません。 FreeBSD 11.4 October 5, 2016 FreeBSD 11.4