FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 環境変数 | 関連ファイル | 使用例 | 関連項目 | 歴史 | バグ
CU(1)                   FreeBSD 一般コマンドマニュアル                   CU(1)

名称
     cu -- UNIX 呼び出し (call UNIX)

書式
     cu [-ehot] [-a acu] [-l line] [-s speed | -speed] [phone-number]

解説
     cu ユーティリティは、別のマシンと全二重接続を確立し、リモート CPU で直接
     ログインしたかのように装います。当然ですが、利用者が接続したいマシン (ま
     たは、同等なもの) にログインがなければなりません。

     オプションは、次の通りです:

     -a acu  acu を設定します。

     -e      偶数パリティを使用します。-e-o の両方が与えられるなら、パリ
             ティなしが使用されます (デフォルト)。

     -h      局所的 (半二重モード) で文字をエコーします。

     -l line
             使用する回線を指定します。cuau0 または /dev/cuau0 のような形式の
             いずれかが許されます。

     -o      奇数パリティを使用します。-e-o の両方が与えられるなら、パリ
             ティなしが使用されます (デフォルト)。

     -s speed | -speed
             接続の速度を設定します。デフォルトは、9600 です。

     -t      ダイヤルアップ回線でホストとの配線接続を通して接続します。

     通常、タイプされた文字は、直接 (同時にエコーする) 直接リモートマシンに転
     送されます。行の最初の文字として現れるチルダ (`~') は、エスケープシグナル
     です。次が認識されます:

     ~^D or ~.
             接続を中断して、終了します。接続のみ中断され - ログインセッション
             は終了されません。

     ~c [name]
             ディレクトリを name に変更します (引数がなければホームディレクト
             リを意味します)。

     ~!      シェルにエスケープします (シェルを終了すれば cu に戻ります)。

     ~>      ローカルからリモートにファイルをコピーします。cu ユーティリティ
             は、プロンプトを出して転送するローカルファイルの名前入力します。

     ~<      リモートからローカルにファイルをコピーします。cu ユーティリティ
             は、最初にプロンプトを出して送信されるファイルの名前を入力して、
             次にリモートマシンで実行されるコマンドを入力します。

     ~p from [to]
             ファイルをリモート UNIX ホストに送信します。このコマンドによっ
             て、リモート UNIX システムは、from ファイルを送信する、次のコマン
             ド文字列を実行します:

                   stty -echo; cat > 'to'; stty echo

             to ファイルが指定されないなら、from ファイル名が使用されます。こ
             のコマンドは、実際に ~> コマンドの UNIX に特有のバージョンです。

     ~t from [to]
             リモート UNIX ホストからファイルを取って来ます。~p コマンドのよう
             に、to ファイルが指定されていないなら、from ファイル名をデフォル
             トとします。リモートホストは、ファイルを cu に送信するるために次
             のコマンド文字列を実行します:

                   cat 'from'; echo '' | tr '\012' '\01'

     ~|      リモートのコマンドからローカルの UNIX プロセスまで出力をパイプで
             接続します。ローカルの UNIX システムに送信されたコマンド文字列は
             シェルによって処理されます。

     ~$      ローカルの UNIX プロセスからリモートホストまでの出力をパイプで接
             続します。ローカルの UNIX システムに送信されたコマンド文字列は
             シェルによって処理されます。

     ~C      XMODEM のような特別のプロトコルを実行するために、ローカルシステム
             で子プロセスを fork します。子供のプログラムは、次のファイル記述
             子の取り決めで実行されます:

                   0 <-> リモート tty 入力
                   1 <-> リモート tty 出力
                   2 <-> ローカル tty 標準エラー

     ~#      BREAK をリモートシステムに送信します。必要な ioctl() 呼び出しをサ
             ポートしていないシステムのために、break は、回線速度を変更して
             DEL 文字のシーケンスによってシミュレートされます。

     ~s      変数を設定します (下記の議論を参照)。

     ~v      すべての変数と (設定されているなら) それらの値をリストします。

     ~^Z     cu (ジョブ制御が利用可能である場合のみ) を停止します。

     ~^Y     (ジョブ制御で利用可能である場合のみ) cu の ``ローカル側'' だけを
             停止します。リモートホストからの出力を表示する側である、cu の
             ``リモート側'' は、実行したままです。

     ~?      チルダエスケープの概要を表示します。

     cu がプロンプトで引数を入力するとき、例えば、ファイル転送のセットアップの
     間に、標準の erase と kill 文字でタイプされた行を編集できます。プロンプト
     の応答が空行または割り込みであるなら、やりとりは中断され、リモートマシン
     のユーザに戻ります。

     cu ユーティリティは、排他的なアクセスがあるモデムと端末の回線をオープンす
     ることによって、そして、uucico(8) (ports/net/freebsd-uucp) によって使用さ
     れたロックプロトコルを支持することによってリモートシステムに接続する複数
     のユーザを避けます。

     ファイルの転送の間に、cu は、転送された行の数の実行カウントは提供します。
     ~>~< コマンドを使用するとき、eofreadeofwrite 変数は、読み込みのと
     き、end-of-file を認識するために、書き込みのとき、end-of-file を指定する
     ために使用されます (下記参照)。通常、ファイル転送はフロー制御に対してハー
     ドウェアフローか、またはタンデムモードに依存します。リモートシステムが
     ハードウェアフローまたはタンデムモードをサポートしないなら、echocheck
     は、cu が、それぞれの転送された文字のエコーでリモートシステムと同期するべ
     きであることを示すように設定されます。

     cu がシステムに接続するために電話番号をダイヤルしなければならないとき、そ
     の動作を示す様々なメッセージを印刷 (表示) します。cu ユーティリティは、シ
     ステム記述の at ケーパビリティを使用して、様々な自動呼び出し装置とモデム
     をサポートします。

     Ventel 212+ (ventel), Hayes AT-style (hayes), USRobotics Courier
     (courier), Telebit T3000 (t3000) と Racal-Vadic 831 (vadic) 装置のサポー
     トは、デフォルトで有効にされています。

     Bizcomp 1031[fw] (biz31[fw]), Bizcomp 1022[fw] (biz22[fw]), DEC
     DF0[23]-AC (df0[23]), DEC DN-11 (dn11) と Racal-Vadic 3451 (v3451) 装置の
     サポートは、適切な定義で cu を再コンパイルすることによって追加することが
     できます。

     Racal-Vadic 831 と 3451 のサポートが有効であるなら、それらは、それぞれ
     v831 と v3451 として参照されることに注意してください。2 つのうち 1 つだけ
     がサポートされるなら、それは vadic として参照されます。

   変数
     cu ユーティリティは、操作を制御する 1 組の変数を保持しています。これらの
     変数のいくつかは、通常のユーザには読み込み専用です (root はなんでも変更す
     ることができます)。変数は、~s エスケープによって表示して、設定することが
     できます。変数のための構文は、vi(1)Mail(1) にならって作られています。
     set コマンドの引数として ``all'' を指定すると、ユーザが読み込み可能なすべ
     ての変数を表示します。代わりに、ユーザは、終わりに `?' を加えることによっ
     て、特定の変数の表示を要求することができます。例えば、``escape?'' は、現
     在のエスケープ文字を表示します。

     変数は、数値、文字列、文字、またはブール値です。ブール値の変数は、単にそ
     れらの名前を指定することによって設定されます。それらは、名前の先頭に `!'
     を付けることによって、リセットできます。他の変数タイプは、`=' と値を連結
     することによって設定されます。すべての割り当てには、その中に空白があって
     はなりません。単一の set コマンドは、多くの変数を設定するのみならず、問い
     合わせするために使用されます。特定の共通変数には、省略形があります。次
     は、共通変数、省略形とデフォルト値のリストです:

     baudrate
             (数値) 接続が確立されたボーレート。省略形は、ba です。

     beautify
             (ブール値) セッションでスクリプトが実行されるとき、印刷できない文
             字を破棄します。省略形は、be です。

     dialtimeout
             (数値) 電話番号をダイヤルするとき、接続が確立されるのを待つ (秒単
             位の) 時間です。省略形は、dial です。

     echocheck
             (ブール値) 転送された最後の文字のエコーを待つことによって、ファイ
             ル転送の間のリモートホストと同期を取ります。デフォルトは、off で
             す。

     eofread
             (文字列) ~< ファイル転送コマンドの間に転送の終了を意味する文字の
             セットです。省略形は、eofr です。

     eofwrite
             (文字列) ~> ファイル転送コマンドの間に転送の終了を示すために送信
             する文字列。省略形は、eofw です。

     eol     (文字列) 行末を示す文字のセット。cu ユーティリティは、行末の後の
             みエスケープ文字を認識します。

     escape  (文字) コマンド接頭辞 (エスケープ) 文字。省略形は、es です。デ
             フォルト値は、`~' です。

     exceptions
             (文字列) beautification (整形) スイッチのために破棄されるべきでな
             い文字のセット。省略形は、ex です。デフォルト値は、``\t\n\f\b''
             です。

     force   (文字) リテラルデータ転送を強制するために使用される文字。省略形
             は、fo です。デフォルト値は、`^P' です。

     framesize
             (数値) ファイルを受信するとき、ファイルシステムに書き込む間にバッ
             ファリングするための (バイト単位の) データの量。省略形は、fr で
             す。

     hardwareflow
             (ブール値) ハードウェアフロー制御 (CRTSCTS) が接続のために有効に
             されるかどうか。省略形は、hf です。デフォルト値は、off です。

     host    (文字列) 利用者が接続されているホストの名前。省略形は、ho です。

     linedisc
             (数値) 使用する回線制御規則。省略形は、ld です。

     prompt  (文字) リモートホストで行末を示す文字。省略形は、pr です。デフォ
             ルト値は、`\n' です。この値は、データ転送の間に同期を取るために使
             用されます。ファイル転送コマンドの間に転送された行のカウントは、
             この文字を受け取ることに基づいています。

     raise   (ブール値) 大文字マッピングモード。省略形は、ra です。デフォルト
             値は、off です。このモードが有効にされるとき、すべての小文字は、
             リモートマシンへの転送に対して cu によって大文字にマップされま
             す。

     raisechar
             (文字) 大文字マッピングモードに切り替えるために使用される入力文
             字。省略形は、rc です。デフォルトで設定されていません。

     record  (文字列) セッションスクリプトが記録されているファイルの名前。省略
             形は、rec です。

     script  (ブール値) セッションスクリプトモード。省略形は、sc です。デフォ
             ルト値は、off です。scripttrue であるときに、cu は、リモート
             マシンによって転送されたすべてを record で指定されたスクリプトレ
             コードファイルに記録します。beautify スイッチがオンであるなら、印
             刷可能な ASCII 文字だけが、スクリプトファイルに収録されます (それ
             らの文字は、040 と 0177 の間です)。変数 exceptions は、通常の
             beautification (整形) 規則の例外である、文字を示すために使用され
             ます。

     tabexpand
             (ブール値) ファイル転送の間にタブを空白に展開します。省略形は、
             tab です。デフォルト値は、false です。各タブは、8 つの空白に展開
             されます。

     tandem  (ブール値) リモートホストからのデータを絞る (送られないようにす
             る) ために XON/XOFF フロー制御を使用します。省略形は、ta です。デ
             フォルト値は、true です。

     verbose
             (ブール値) 冗長モード。省略形は、verb です。デフォルト値は、true
             です。冗長モードが有効にされているとき、cu はダイヤルしている間に
             メッセージを印刷し、ファイル転送操作の間に転送された現在の行数を
             表示するなどを行います。

環境変数
     HOME    ~c コマンドで使用するホームディレクトリです。

     SHELL   ~! にコマンドで使用するシェルの名前です。デフォルト値は、
             ``/bin/sh'' です。

関連ファイル
     /var/log/aculog         行アクセスログ。
     /var/spool/lock/LCK..*  uucp(1) (ports/net/freebsd-uucp) で競合を避けるた
                             めのロックファイル。

使用例
     115200 ボーのスピードで最初の USB シリアルポートと接続します:

           cu -s 115200 -l /dev/cuaU0

関連項目
     tip(1)

歴史
     cu コマンドは、4.2BSD で登場しました。

バグ
     変数の完全なセットは、文書化されていなくて、たぶん削減されるべきです。

FreeBSD 11.4                    April 22, 2017                    FreeBSD 11.4

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