日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
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ATH(4) FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル ATH(4) 名称 ath -- Atheros IEEE 802.11 無線ネットワークドライバ 書式 このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル 設定ファイルに置きます: device ath device ath_pci device ath_hal options AH_SUPPORT_AR5416 device ath_rate_sample device wlan もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため には、次の行を loader.conf(5) に置きます: if_ath_load="YES" if_ath_pci_load="YES" 解説 ath ドライバは、Atheros AR5210, AR5211, AR5212, AR5416 と AR9300 プログラ ミング API に基づくワイヤレス (無線) ネットワークアダプタのサポートを行い ます。これらの API は、多くの種類のチップによって使用されます。PCI、およ び/または、CardBus インタフェースでほとんどすべてのチップがサポートされま す。 サポートしている機能は、802.11 と 802.3 フレーム、電源管理、BSS、IBSS、 MBSS、TDMA とホストベースのアクセスポイント操作モードを含んでいます。DMA を通してすべてのホスト/デバイスの相互作用があります。 FreeBSD-9.0 から、ath ドライバは、PCI/PCIe バス glue を含まないことに注意 してください。同じドライバは、PCI/PCIe を含んで、複数の基本的なバスタイプ をサポートしますが、将来、組み込み (AHB) と USB もサポートされます。 PCI/PCIe システムの使用を有効にするには、ath_pci(4) ドライバを参照してく ださい。無線 MAC を接続するために AHB を使用する組込みシステムについて は、ath_ahb(4) ドライバを参照してください。 ath ドライバは、802.11 フレームとして、すべての IP と ARP トラフィックを カプセル化します、しかしながら、それは、802.11 または 802.3 フレームのい ずれかを受信できます。転送速度とオペレーティングモードは、選択可能であ り、特定のチップセットに依存します。AR5210 ベースのデバイスは、6 Mbps, 9 Mbps, 12 Mbps, 18 Mbps, 24 Mbps, 36 Mbps, 48 Mbps と 54 Mbps の転送速度で 802.11a オペレーションをサポートします。AR5211 ベースのデバイスは、 802.11a オペレーションのための上記のように、そして 802.11b オペレーション のための 1Mbps, 2Mbps, 5.5 Mbps と 11Mbps の転送速度で 802.11a と 802.11b オペレーションをサポートします。AR5212 ベースのデバイスは、それぞれに適切 な転送速度で 802.11a, 802.11b と 802.11g オペレーションをサポートします。 AR5416 以降のクラスのデバイスは、802.11n オペレーションの能力があります。 また、ほとんどのチップは、2x 転送速度で 5GHz 周波数範囲で作動する Atheros Turbo Mode (TM) をサポートします。このサポートは、法的な要求事項のために 現在利用不可能ですが、また、いくつかのチップは、802.11g で 2.4GHz 範囲の Turbo モードをサポートします。(しかしながら、Turbo モードは、他の Atheros ベースのデバイスで共同利用できるだけであることに注意してください。) ま た、AR5212 ベースと AR5416 ベースのデバイスは、ハーフ- (10MHz) と 4 分の 1 幅 (5MHz) のチャネルもサポートします。実際は、使用される転送速度は、シ グナル品質とドライバによって採用された ``速度制御'' アルゴリズムに依存し ます。すべてのチップは、WEP 暗号化をサポートします。AR5212 と AR5416 以降 のパーツには、WPA に必要な AES-CCM、TKIP と Michael 暗号操作をサポートす るハードウェアがあります。暗号化を有効にするには、以下に示すように ifconfig(8) を使用してください。 ドライバは、station, adhoc, adhoc-demo, hostap, mesh, wds と monitor モー ド操作をサポートします。複数の hostap 仮想インタフェースは、5212 以降の部 分を使用するカードで同時に使用するために設定されます。複数のインタフェー スが設定されるとき、それぞれには、基本的なデバイスに割り当てられた mac ア ドレスに U/L ビットを設定することによって形成される別々の mac アドレスが あるかもしれません。いくつもの wds の仮想インタフェースは、hostap インタ フェースと共に設定されます。複数の station インタフェースは、無線リピータ デバイスを組み立てるために hostap インタフェースと共に操作されます。ま た、ドライバは、(必須の 802.11 サポートも有効にするために) options IEEE80211_SUPPORT_TDMA でコンパイルされるとき、tdma 操作もサポートしま す。このデバイスを設定する詳しい情報に関しては、ifconfig(8) を参照してく ださい。 ath ドライバによってサポートされたデバイスは、Cardbus かミニ PCI パッケー ジのいずれかの形式があります。Cardbus スロット中のワイヤレスカードは、急 いで挿入されイジェクトされるかもしれません。 ハードウェア ath ドライバは、AR5005VL チップセットに基づいているものを除いて、すべての Atheros Cardbus と PCI カードをサポートします。 使用例 WEP 暗号化で特定の BSS ネットワークに結合します: ifconfig wlan0 create wlandev ath0 ifconfig wlan0 inet 192.168.0.20 netmask 0xffffff00 ssid my_net \ wepmode on wepkey 0x8736639624 ネットワーク名 ``my_net'' で 802.11b IBSS ネットワークに結合するか、また は作成します: ifconfig wlan0 create wlandev ath0 wlanmode adhoc ifconfig wlan0 inet 192.168.0.22 netmask 0xffffff00 ssid my_net \ mode 11b 802.11g ホストベースのアクセスポイントを作成します: ifconfig wlan0 create wlandev ath0 wlanmode hostap ifconfig wlan0 inet 192.168.0.10 netmask 0xffffff00 ssid my_ap \ mode 11g 802.11a メッシュステーションを作成します: ifconfig wlan0 create wlandev ath0 wlanmode mesh ifconfig wlan0 meshid my_mesh mode 11a inet 192.168.0.10/24 1 つは、有効にされた WEP、1 つは、セキュリティのない、2 つの仮想 802.11a ホストベースのアクセスポイントを作成し、それらを fxp0 (有線) デバイスにブ リッジします: ifconfig wlan0 create wlandev ath0 wlanmode hostap \ ssid paying-customers wepmode on wepkey 0x1234567890 \ mode 11a up ifconfig wlan1 create wlandev ath0 wlanmode hostap bssid \ ssid freeloaders up ifconfig bridge0 create addm wlan0 addm wlan1 addm fxp0 up 2.5 ミリ秒のスロットを使用するために設定された 2 つのスロットの TDMA BSS でマスタノードを作成します。 ifconfig wlan0 create wlandev ath0 wlanmode tdma \ ssid tdma-test tmdaslot 0 tdmaslotlen 2500 \ channel 36 up 診断 ath%d: unable to attach hardware; HAL status %u Atheros ハードウェアアク セスレイヤ (層) (Hardware Access Layer) は、要求されたようにハードウェア を設定することができませんでした。ステータスコードは、HAL インクルード ファイル sys/dev/ath/ath_hal/ah.h で説明されています。 ath%d: failed to allocate descriptors: %d ドライバは、送信と受信の記述子 のための連続したメモリを割り付けることができませんでした。通常、これは、 システムメモリが少ないかまたは、断片化されていることを示しています。 ath%d: unable to setup a data xmit queue! 正常なデータフレームのための送 信キューをセットアップする HAL への要求は、失敗しました。これは、起こるべ きではありません。 ath%d: unable to setup a beacon xmit queue! 802.11 ビーコンフレームのた めの送信キューをセットアップする HAL への要求は、失敗しました。これは、起 こるべきではありません。 ath%d: 802.11 address: %s EEPROM にプログラムされた MAC アドレスが表示さ れます。 ath%d: hardware error; resetting ハードウェアで回復不能なエラーが起こり ました。この種類のエラーは、回復不能な DMA エラーを含んでいます。ドライバ は、ハードウェアをリセットして、継続します。 ath%d: rx FIFO overrun; resetting データがホストに転送される前にハード ウェア中の受信 FIFO は、オーバフローしました。一般的に、ハードウェアが受 信記述子が不足し、受信データを転送する場所がないために、これは、起こりま す。ドライバは、ハードウェアをリセットして、継続します。 ath%d: unable to reset hardware; hal status %u Atheros ハードウェアアク セスレイヤ (層) (Hardware Access Layer) は、要求されたようにハードウェア をリセットすることができませんでした。ステータスコードは、HAL インクルー ドファイル sys/dev/ath/ath_hal/ah.h で説明されています。これは、起こるべ きではありません。 ath%d: unable to start recv logic ドライバは、フレーム受け付けを再開する ことができませんでした。これは、起こるべきではありません。 ath%d: device timeout 転送のためにハードウェアをディスパッチされたフレー ムは、時間内に完了できませんでした。ドライバは、ハードウェアをリセットし て、継続します。これは、起こるべきではありません。 ath%d: bogus xmit rate 0x%x 無効な転送レートが発信フレームに指定されまし た。フレームは、破棄されます。これは、起こるべきではありません。 ath%d: ath_chan_set: unable to reset channel %u (%u MHz) Atheros ハード ウェアアクセスレイヤ (層) (Hardware Access Layer) は、スキャンの間にチャ ネルを切り換えるとき、ハードウェアをリセットすることができませんでした。 これは、起こるべきではありません。 ath%d: failed to enable memory mapping ドライバは、PCI デバイスレジスタ へのメモリマップされた I/O を有効にすることができませんでした。これは、起 こるべきではありません。 ath%d: failed to enable bus mastering ドライバは、DMA を行うための PCI バスマスタとしてデバイスを有効にすることができませんでした。これは、起こ るべきではありません。 ath%d: cannot map register space ドライバは、ホストアドレス空間にデバイ スレジスタをマップすることができませんでした。これは、起こるべきではあり ません。 ath%d: could not map interrupt ドライバは、デバイス割り込みのために IRQ を割り付けることができませんでした。これは、起こるべきではありません。 ath%d: could not establish interrupt ドライバは、デバイス割り込みハンド ラをインストールすることができませんでした。これは、起こるべきではありま せん。 関連項目 ath_hal(4), cardbus(4), intro(4), pcic(4), wlan(4), wlan_ccmp(4), wlan_tkip(4), wlan_wep(4), wlan_xauth(4), hostapd(8), ifconfig(8), wpa_supplicant(8) 歴史 ath デバイスドライバは、FreeBSD 5.2 ではじめて登場しました。 警告 D-LINK DWL-G520 の Revision A1 と DWL-G650 は、Intersil PrismGT チップに 基づいていて、このドライバによってサポートされません。 バグ ドライバは、ステーションモードで、チップの電源節約オペレーション完全に有 効にされません。その結果として、電源の使用は、(例えば、ラップトップで) 準 最適です。 AR5210 は、ハードウェアの WEP だけで動作することができます。その結果とし て、ハードウェアで支援された WEP は、機能への TKIP と CCMP のソフトウェア 実装を許可するために無効にされます。ハードウェア WEP は、ドライバの修正に よって再び有効にすることができます。 FreeBSD 11.4 April 14, 2014 FreeBSD 11.4